意外と知っているようで知らない、日本の神様。
今回は、日本の神様とは? についてお話していきます。
日本の神様の定義
日本の神様ってどんなイメージを持ってますか?
昔は、あらゆる自然物、自然現象を神様ととらえてきました。
自然物というと、海、山、川、滝、池、湖、木、空、岩、田んぼ、米粒、人、動物などがあります。
自然現象というと、気象(雷、雨、風、台風、雪)、地震、火山噴火などがあります。
それ以外にも、ほとんどすべてのものには、神が宿っていると考えられてきました。
そして、日本の神話、歴史書である「古事記」、「日本書紀」で出てくる神様。
神話では、お伊勢さまと呼ばれている天照大御神(あまてらすおおみかみ)、お稲荷さまと呼ばれている宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)などが有名かと思います。
さらには、人間が神様になったりもします。
人間の神様といえば、八幡さまと呼ばれている応神天皇(おうじんてんのう)、天神さまと呼ばれている菅原道真(すがわらのみちざね)などが有名ですね。
そのうち、神社で祀られているのは、「古事記」、「日本書紀」で出てくる神様、人間の神様が多いです。
でも、神社でなくても、海山、草木、池沼、岩などを神様として祀られている場所もあります。
つまり、日本の神様とは、あなたが、神様だと思ったら、それが神様となるのです。
他の宗教ではあまり見られない考え方ですよね。
こんな考え方もあります。
あなたが、鉄道好きなら電車が神様となったり、アイドルが好きならアイドルが神様になるのです。
鉄道好きで好きな電車の写真を撮ったり、好きなアイドルのコンサートへ行く、ってことで、幸せな気持ちになりますよね。
電車やアイドルが神様となり、その神様からご利益をもらっているということなのです。
「トイレの神様」という歌がありましたが、トイレにも烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)という神様がいます。
財運、安産、婦人科系の病気から守ってくれるという、ご利益をいただけます。
八百万とは?
日本の神様は、「八百万の神(やおよろずのかみ)」と言われています。
八百万とは、神様が八百万いるという意味ではなく、無限に近い神がいることのたとえです。
「八」は神聖な数字といわれています。
その神聖な数字に、大きいことを表す「百」と「万」を合わせることで、無限に近い神様がいるということを表したと言われています。
神様の数え方
神様の数え方を柱(はしら)で表します。
一柱(ひとはしら)、二柱(ふたはしら)、三柱(みはしら)のように数えます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
極論から言いますと、日本の神様とは、あなたが神様だと思ったら、それが神様だということです。
そのため、日本の宗教を神道(しんとう)と言いますが、「絶対的な教え」もありません。
それは、昔から日本では、あらゆるものを神様として考えられてきたので、作ることができなかったのではないでしょうか。
人により神様の定義もちがいます。
それが、日本独自に作られた、神様への考え方。
あまりにも日本の暮らしの中にとけ込みすぎている神様。
あなたの周りには、いつも神様が寄り添っていますよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。