神社の鳥居はなぜ赤い? 鳥居の起源・意味にせまります。

神社へ行くと、入り口の鳥居がありますよね。

あなたも鳥居をくぐったことはあるかと思います。

今回は、鳥居についてお話していきます。

芝大神宮鳥居

以前、参拝方法の記事も、簡単に鳥居の意味、起源について説明しましたので、よろしければご覧ください。
神社の正しい参拝で、神様に好かれてみませんか。

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鳥居の意味とは?

神社に欠かせない、鳥居ですが、なぜ、神社に鳥居があるのでしょうか?

神社の鳥居は、神社の入り口の「門」として、「ここから先は神様の領域です。」とわかるように建立されていて、世俗と神域との境界線、結界の役割を果たしています。

神社によっては、複数の鳥居があったり、鳥居ではなくお寺のような門がある所、鳥居がない所もあります。

複数の鳥居がある神社では、一般的には、本殿から遠いところ(参道の入り口)にある鳥居を「一の鳥居」、本殿に近づくに従い、「二の鳥居」、「三の鳥居」・・・と呼んでいます。

神様は穢れを嫌うので、鳥居をくぐることで、知らない間に付いている悪い運気を浄化させる(穢れを祓う)ことができます。

神社によっては、駐車場が本殿近くにあったりして、鳥居から入らずに本殿に行ったりしてしまいがちですが、穢れを祓ってもらうためにも鳥居から入るようにするとよいですよ。

ただ、一の鳥居が本殿から遠い所にあったりして、大変なこともあるかと思います。

そのような時は、せめて本殿近くの鳥居でも良いので、必ず鳥居をくぐってからお参りするようにしてみてください。

※埼玉県さいたま市にある武蔵一宮氷川神社は、一の鳥居から本殿まで2kmあり、大宮駅 ⇒ 一の鳥居 ⇒ 本殿 と行こうとすると、3Km以上歩くことになり大変です。

ちなみに、鳥居を数えるときは、『基』と言いますよ。

鳥居の起源は?

鳥居については謎だらけです。

  • いつ、どうしてできたのか?
  • なぜあのような形なのか?
  • なぜ鳥居という名前なのか?

これらについてはわかっていません。

鳥居は奈良時代(710~794)には、「鳥居」が建築用語として存在しているため、奈良時代にはすでにあったとされています。

奈良時代には、鳥居のことを、屋根のない門ということで、「於不葦御門(うへふかずのみかど)」と呼ばれていたこともありましたが、平安時代には、「鳥居」が一般的な名称になりました。

鳥居ができた由来としては、以下のように諸説あります(実際にはもっとたくさんあります)。

日本神話で、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天の岩戸へ隠れてしまいました。
八百万の神々が天照大御神のお出ましを願うときに、岩戸の入り口にあった木に「常世の長崎鳥(鶏)」をとまらせて鳴かせたことから、鳥栖(とりい)・鳥棲木(とりすぎ)が鳥居になった。

原始時代に、身を守るため垣で囲い、入り口に日本の柱を立て、日本の柱を横木で補強したのが鳥居になった。

神社へ参拝する際、必ず鳥居を通るので、その「通り入る(とおりいる)」を約して、鳥居になった。

古代は、身分の低い人を『鳥』と呼び、これらの庶民や部下は主人とともに神社へ行っても、神前まで進むことが許されず、「鳥はここに居(お)れ」ということから、鳥居と呼ぶようになった。

古代インドの垣の門をトラーナ(Torana)と呼び、その音が似ていることからトラーナが元となった。

朝鮮半島の紅箭門 (こうせんもん・フンサルムン)が伝わった。

有力な説としては、最初に紹介した「常世の長鳴鳥」やインド、朝鮮半島から伝わったとの説。

個人的には、「常世の長鳴鳥」説が好きですが、神話の中の話なのでなんともいえませんね。

謎に包まれた鳥居。

大昔からあることだけは確かです。

鳥居の種類は?

鳥居は何種類あると思いますか?

その数、なんと60種類以上。

ですが、大きく分けると2つの形状となります。

「神明造り」と「明神造り」の2つです。

2つの大きな違いは、鳥居の一番上にある横木(笠木ともいいます)が、直線か緩やかなカーブになっているかの違いです。

「神明造り」・・・笠木が直線的。
         日本古来の形状。
鳥居

「明神造り」・・・笠木が緩やかなカーブ。
         仏教建築の影響を受けている。
福徳神社

鳥居には様々な形がありますが、形式的に分類すると、この2種類があるということだけになります。

鳥居はなぜ赤い?

神社の鳥居は赤いイメージがありませんか?

稲荷神社の鳥居は赤く、特に、京都の伏見稲荷大社が千本鳥居が見事です。

写真は、千本鳥居を歩いているところです。
伏見稲荷大社

日本では、赤色は、火や太陽などの生命を表したり、厄除け、疫病除けの意味があります。

これらを鳥居に使うことで、神社内に悪い気が入らないようにしています。

赤色の原材料は、辰砂(しんしゃ)で、水銀の原料です。

辰砂は木材の防腐剤としての効果もあり、木の鳥居を長持ちさせる効果もあります。

元々、鳥居は、神聖という意味がある白い鳥居でした。

それが、他国から仏教などが伝来し、やがて、白色から赤色に変わっていきました。


まとめ

いかがだったでしょうか?

鳥居は、世俗と神域との境界線、結界の役割を果たしています。

しかしならが、その起源や由来などは、明確な答えとなっておらず、申し訳ございません。

神社に参拝される際は、鳥居の形なども見ていただくと、より神社のことを知ることになり、神様により好かれるようになりますよ。

最後までお読みいただきありがとうございました。



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