心を落ち着かせたい。
そんなときには、ゆっくりと境内を散策してほしい神社があります。
今回は、天然の樹木に囲まれている峯ヶ岡八幡神社(峯八幡)についてお話していきます。
主祭神は、
応神天皇(おうじんてんのう)
神功皇后(じんぐうこうごう)
仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)
です。
峯ヶ岡八幡神社は、足立郡谷古田領三十二ヶ村(川口市新郷、安行の一部、草加市の西部)総鎮守。源氏ゆかりの神社としても知られています。
御神木の大銀杏など400本以上の樹木に囲まれた境内。大永七年(1527)に造営された歴史ある本殿の中、静かな空間で、ゆっくりとお参りや散策を楽しむことができます。
Contents
峯ヶ岡八幡神社の特徴
都会の喧騒を忘れさせる神社
峯ヶ岡八幡神社は、境内が約7,700㎡と広く、400本以上の樹木が生い茂っています。広さは東京ドームのグランドが13,000㎡なので、グランドの6割ぐらいですね。
参道には、六十五基の石燈籠が奉納されていて、その中を歩いていきます。
石燈籠の先には、神門。
神門をくぐり境内に入ると、その広さを実感できます。
その広い境内には、シイ、シラカシ、タブノキ、ケヤキ、ムクノキ、スギ、イチョウなどの大木が多く生えていて、川口市の天然記念物にも指定されています。
そして、周辺に高層ビルがなく、樹木が生い茂っているので、境内の外が見えず、騒音も聞こえてきません。
そこは、静かで落ち着いた空間。神域へ立ち入ったと感じさせます。
大銀杏は、拝殿の右側に生えています。
ゆっくりと本殿や末社でお参りして、御神木の大銀杏に触れることで、都会の喧騒を忘れさせて、しぜんと心を落ち着かせることができますよ。
御神体の木造僧形八幡坐像
峯ヶ岡八幡神社の御神体は木造僧形八幡坐像(もくぞうそうぎょうかちまんざぞう)と呼ばれていて、本殿に安置されています。
坐像は御祭神である「応神天皇(八幡神)」が仏(菩薩)となった姿です。
坐像は鎌倉時代のもので、2枚の檜材の寄木造りで、台座の上に、袈裟を掛け、左手に経巻、右手に錫杖を持って座っています。
そして、胎内には、願文など約36点の文章が納められていました。
願文は、弘安五年(1282)の7月23日銘のもので、子孫繁栄・病気全快・今世安穏などの切実な願いが書かれていて、当時の人々の平和な暮らしへの望む願いが書かれています。
御神体のお姿はあまり公表されることがなく、このように写真などで見られるのは大変珍しいです。
源氏ゆかりの神社
社伝では、平安時代の天慶年間(938~947)に清和源氏の祖、源経基の創建と伝えられています。
しかしながら、史実では、鎌倉時代に鎌倉にある鶴岡八幡宮の社領であった矢古宇郷(現在の川口市東部から草加市西部に広がる一帯)に勧請された八幡宮と記されています。
社伝と史実では内容が異なりますね。
でも、古文書「関東下知状(鎌倉幕府の命令書)」、歴史書「吾妻鑑」の承久三年(1221)に史実のとおりのことが書かれています。
峯ヶ岡八幡神社では、史実のとおり、矢古宇郷が鶴岡八幡宮の社領となった承久の頃、峯ヶ岡八幡宮は分社されたものと考えているそうです。
いずれにしても、鶴岡八幡宮は源氏の守護神。源氏ゆかりの神社ということは間違いありません。
今回いただいた御朱印
境内にある社務所でいただけます。
初穂料は、300円。
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参道の入り口は、拝殿から南へ200mほど行ったところにあります。参道入り口には、一の鳥居があったのですが、東日本大震災の時に、鳥居が一部損傷し、危険なため取り払われました。
一の鳥居をくぐると桜並木が続き、弁天池があります。
(桜並木と弁天池の写真は後日アップします。)
参道を入ると、石燈籠が続きます。
石燈籠を抜けると、大鳥居があります。
大鳥居の前には狛犬が鎮座。
石燈籠が続きます。
大鳥居をくぐってすぐ右側に、須賀社。須佐之男命をお祀りし、厄除、家内安全の御神徳があります。
左側には、戦没者慰霊碑があります。
さらに進むと、右側に、御嶽社。日本武尊をお祀りし、防火、除災招福の御神徳があります。
左側に、手水舎があります。
その先には、神門。大正末期に造営。
神門をくぐると、広い境内に入ります。ここからは神域です。
正面が拝殿です。
元禄十年(1697)に建てられた本殿は修復されてはいるが、現存しています。
神門をくぐった、左側から順に本殿の周りを紹介します。まずは、社務所です。御朱印はこちらでいただけます。
社務所の隣には、稲荷社。宇迦之御魂神をお祀りし、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、産業発展の御神徳があります。
本殿の左奥に、諏訪社。建御名方神、八坂刀売神をお祀りし、縁結び、安産、航海安全の御神徳があります。
諏訪社の左側にあるお社。
屋根にセミの抜け殻がありました。
本殿の右奥には、合祀殿。左から日枝社、神明社、白山社。それぞれ、お祀りしている神様と御神徳は以下のとおり。
・日枝社:大山咋命、産業発展
・神明社:天照大御神、家内安全
・白山社:菊理媛神・伊邪那岐命・伊邪那美命、和解・夫婦円満
拝殿の右側には、御神木の大銀杏。目通り(地上より1.5mの高さの樹周)8m、推定樹齢600年という県内有数の巨木です。
くまさま。御神木の大銀杏はとっても立派ですね!
高さ1.5mあたりの樹周が8mもあり、推定樹齢も600年という巨木ですからね。
その大銀杏は八百比丘尼(やおびくに/はっぴゃくびくに)が休憩した際に置き忘れた杖が成長したという伝承が伝えれれていますよ。
八百比丘尼?
八百比丘尼は、人魚の肉を食べたため八百歳まで生きて諸国を旅したといわれる伝説上の人物ですよ。
凄い伝説ですね。
長生きしたくても僕は人魚の肉は食べられないです。草食ですし。。
そういえば、くまさまは何歳なんでしょうか?
それはまたの機会にお話しますよ。
え~~。絶対ですよ~。
峯ヶ岡八幡神社の情報はこちら
御祭神
【主祭神】
応神天皇(おうじんてんのう)
神功皇后(じんぐうこうごう)
仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)
【末社】
・諏訪社
建御名方神(たけみなかたのかみ)
八坂刀売神(やさかとめのかみ)
・稲荷社
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
・御嶽社
日本武尊(やまとたけるのみこと)
・白山社
菊理媛神(くくりひめのかみ)
・神明社
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
・須賀社
須佐之男命(すさのおのみこと)
・日枝社
大山咋命(おおやまくいのみこと)
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)
伊邪那美命(いざなみのみこと)
ご利益
必勝祈願、安産、病気平癒、厄除、家内安全、商売繁盛、工事安全、学業成就、産業発展
御朱印・御朱印帳
御朱印:あり
御朱印帳:なし
祭事
1月1日:歳旦祭
2月3日:節分祭
2月二の牛の日:稲荷社初牛祭
2月25日:祈年祭
5月上旬:お田植え祭
7月1日:夏越大祓
7月15日:須賀社例祭
7月26日、27日:諏訪社例祭
8月15日:戦没者慰霊祭
9月15日:例大祭
9月下旬:抜穂祭
11月24日:新嘗祭
12月31日:年越大祓
鎮座地(住所)
〒334-0056 埼玉県川口市峯1304
アクセス
・JR京浜東北線「川口駅」東口より国際興業バス 12番バス乗り場 系統13峯八幡宮行き「八幡坂」下車徒歩1分
・東武伊勢崎線「草加駅」日口より国際興業バス、または東武バス 新郷支店経由川口駅東口行き「貝塚」げじゃ徒歩5分
駐車場
あり(約30台。無料)
ホームページ
http://www.minehachiman.or.jp/