御朱印を集めていても、意外と起源などは知らないのではないでしょうか?
今回は、御朱印とは何か?についてお話していきます。
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御朱印とは?
現代では、「御朱印」は、参拝した証として、「奉拝」という文字、神社・寺院の名前、参拝した日付、印章、印影などが記載されてます。
「奉拝」とは、謹んで参拝しました。との意味となります。
その御朱印をいただくために使用する帳面を「御朱印帳」と呼びます。
御朱印帳については、こちらをみてくださいね。
→買う前に知っておきたい!御朱印帳の種類と買い方とは?
御朱印はもともと、自分で書き写したお経(写経)を神社・寺院へ納め、その証としていただく印でした。
それが江戸時代の頃には、納経しなくても参拝の証として、神社・寺院でいただけるようになりました。
寺院では、御朱印のことを「納経印(のうきょういん)」、御朱印帳のことを「納経帳」とも言われています。
あなたはお経というと寺院を想像するかもしれません。
お経は仏教の教えを書いたものですが、江戸時代以前は、神仏習合(しんぶつしゅうごう)の時代であり、神社に納経することもありました。
神仏習合とは、神社(神道)と寺院(仏教)が融合して、神道、仏教の教えを区別がなく両方とも信仰することです。
現在でも神社でお経を唱えるところもあります。
御朱印の起源は?
では、御朱印はどのようにして生まれたのでしょうか?
神道や仏教は研究されてきましたが、御朱印はそのどちらにも定義がなく、研究対象から外れていたようです。
そのため、御朱印の起源についてはあまりわかっていません。
しかしながら、先ほど御朱印は「納経印」、御朱印帳は「納経帳」と呼ばれているとお伝えいたしました。
納経帳の起源を調べていくと、六十六部廻国聖(ろくじゅうろくぶかいこくひじり)に辿り着きます。
六十六部廻国聖とは、江戸時代に法華経(ほけきょう、ほっけきょう)というお釈迦様の教えをまとめた「お経」を66回写経します。
そして、日本全国にある66か所の霊場に一部ずつ写経を納めていく、巡礼のことです。
六十六部廻国聖で霊場に写経を納める際に、納めた証として納経帳に納経印をいただくことが御朱印の起源と言われてます。
なお、六十六部廻国聖は、明治時代初めに神仏分離令により廃止されました。
どうして御朱印をもらうの?
私が御朱印をもらう理由としては以下のようなことがあります。
- 神様とつながるような気持ちになり落ち着きます。
- 参拝した日付も入るため、日記のようなものです。
- 後で見返してみると、訪れた光景などが思い出されます。
御朱印は神社や寺院を参拝した証です。
そのため、特別なご利益があるわけではありません。
しかしながら、神職、住職の方に書いていただきます。
そのため、神様、仏様の分身とも言えます。
御朱印をもらう理由、御朱印に対する考え方も人それぞれ違うかと思います。
そもそも神社や寺院が好き。
御朱印、御朱印帳のデザインが好き。
好きな芸能人が御朱印を集めているから。
最近では、スタンプラリーのような感覚で、御朱印をもらう方も多いようです。
スタンプラリー感覚で集めることが自体は、それがいいかどうかは賛否が分かれるところですが、私はお参りして御朱印をもらうのであればよいと思ってます。
御朱印のもらい方やマナーについては、こちらを見てくださいね。
→御朱印のもらい方やマナー。これさえ知っておけば大丈夫!
まとめ
御朱印についての意味や起源についてまとめてみました。
御朱印の原点は写経です。
今でも寺院では写経を納めたり、その場で写経をすることができる所もあります。
そのような機会があればぜひ写経をしてみてください。
一度でも写経をしてみると、心を落ち着けたり、集中力を鍛えたりと効果がありますよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。