護王神社 狛イノシシがお出迎え!足腰の守護神(京都市上京区)

足腰の健康、病気や怪我の回復を願いたいときに、足腰の守護神にお参りしてみませんか。

今回は狛イノシシが神の使いというちょっとめずらしい、京都にある神社の紹介です。足腰の守護神が祀られている護王神社(京都市上京区)についてお話していきます。

護王神社拝殿

主祭神は、
・和気清麻呂公(わけのきよまろこう)
・和気広虫姫(わけのひろむしひめ)
です。

和気清麻呂公と猪とのご縁により、亥年生まれの御守護ともいわれています。

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護王神社の特徴

和気清麻呂公と狛イノシシとの関係

和気清麻呂公は奈良時代から平安時代にかけての貴族。称徳天皇に仕えていました。当時、弓削道鏡(ゆげのどうきょう)という僧が法王となって絶大な権力を振るっていました。

その弓削道鏡が天皇の位も奪おうとたくらみ、天皇に「『弓削道鏡を天皇にすれば天下は平和に治まる』と宇佐八幡様よりお告げがあった。」とうそを言います。

天皇は、宇佐八幡様の真意を確かめるため、和気清麻呂公を呼び、九州の宇佐八幡へ行って真意を確かめるように命じました。

そして、和気清麻呂公は宇佐八幡へ行くと、宇佐の大神様が現れ、「天皇の後継者は必ず皇族のものを立てなさい。弓削道鏡のような無道なものは追放しなさい。」と言われました。

和気清麻呂公が称徳天皇にそのことを報告しました。それを知った弓削道鏡は、和気清麻呂公の足の腱を切ったうえ、大隈国(鹿児島県)へ流罪とし、さらに、刺客を放ちました。

和気清麻呂公が大隈国に行く途中に、宇佐八幡に立ち寄ろうとしたとき、300頭ものイノシシが現れて、和気清麻呂公の周りを囲み、刺客から守りながら、十里(約40キロメートル)の道のりを案内しました。

そして、和気清麻呂公が宇佐八幡でお参りをすると、和気清麻呂公の足が治り、動けるようになりました。

その一年後、称徳天皇は崩御し、弓削道鏡は左遷。和気清麻呂公が再び都へ呼び戻され、晩年まで天皇に仕えました。

その功績と称え、護王神社に和気清麻呂公をお祀りし、狛犬の代わりに狛イノシシが神の使いとなりました。

境内には狛イノシシだらけ!!

護王神社は神の使いがイノシシのため、狛犬ではなく、狛イノシシが多数おられます。

鳥居
護王神社鳥居

拝殿
護王神社拝殿

手水舎
護王神社霊猪

「飛翔親子猪」と「昇り神猪と降り神猪」
護王神社飛翔親子猪

その他にも、絵馬や猪コレクションとして多数のイノシシが展示されています。

足腰祈願に足萎難儀回復御守護石と足萎難儀回復の碑

境内には、足腰祈願として、足萎難儀回復御守護石(あしななんぎかいふくごしゅごいし)と足萎難儀回復の碑があります。

境内入り口に、足萎難儀回復御守護石。上にある黒い石を1回転させると大祓詞を唱えたのと同じ効果があるといわれています。
護王神社足萎難儀回復御守護石

中門横には足萎難儀回復の碑。中央の石碑をさすったり、右側にある足形の石の上に乗ったりして祈願します。
護王神社足萎難儀回復の碑

その他にも、足腰のお守りやご祈祷などもできます。

今回いただいた御朱印

御朱印は、境内にある授与所でいただけます。
護王神社御朱印

護王神社オンラインツアー

神社の入り口は京都御所の西側、烏丸通です。
護王神社鳥居

鳥居の前には、霊猪像(狛イノシシ)。
狛猪左1
狛猪右1

鳥居をくぐると、表門(神門)があります。
護王神社表門

表門の中央に、足萎難儀回復御守護石(あしななんぎかいふくごしゅごいし)があります。
護王神社足萎難儀回復御守護石

黒い石の部分に大祓詞が刻まれており、1回転すると大祓詞を唱えたのと同じ効果があるといわれています。これはお寺にはよくありますが、神社にあるのはめずらしいです。お寺の場合はお経が刻まれています。
護王神社足萎難儀回復御守護石拡大

表門の右側にも狛イノシシ。
護王神社狛猪右2

表門をくぐると、すぐ右側に手水舎。
護王神社手水舎

手水石にも狛イノシシです。
護王神社手水舎

手水舎の隣には、御神木のカリンの木。カリン酒は喘息(ぜんそく)によく効くといわれ、喘息封じの木とも呼ばれています。
護王神社御神木

表門の先には拝殿。
護王神社拝殿

護王神社境内

拝殿の両脇にも狛イノシシ。
護王神社狛猪左3
護王神社狛猪右3

拝殿の先が中門。ここで参拝をします。
護王神社拝殿

中門の左側には祈願殿。子供守神と足腰守神をお祀りしています。
護王神社祈願殿

祈願殿の隣には、飛翔親子猪。
護王神社飛翔親子猪

中央の像は樹齢300年の桂の木。チェーンソーアートのチャンピオン・城所ケイジ氏が「生命のよみがえり」をテーマにした彫刻です。翼が生えた神猪が子猪を守る姿をしています。
護王神社猪アート

その両脇には、城所ケイジ氏が北山杉で彫刻した「昇り神猪と降り神猪」です。
護王神社登り降り神猪

中門の右側には、招魂樹(おがたまのき)と足萎難儀回復の碑があります。招魂樹の根元には願掛け猪の石碑があり、その周りに座立亥串(くらたていぐし)という願掛け串を立てます。
護王神社足萎難儀回復の碑

左側にある石碑をさすったり、右側にある足形の石に乗ったりして祈願します。
護王神社足萎難儀回復の碑拡大

足萎難儀回復の碑の隣には、霊猪の手水舎。

足萎難儀回復の碑

手水石に霊猪。
護王神社霊猪

霊猪の手水舎の先、境内の北側に和気清麻呂公の銅像、末社があります。和気清麻呂公の銅像は平成10年(1998年)に造形作家・松本繁来氏によって造られました。銅像に隠れて写真に写っていないのですが、銅像の奥にはさざれ石があります。
護王神社和気清麻呂公銅像

末社が三社。警察消防招魂社。
護王神社警察消防招魂社

久邇宮家御霊殿。
護王神社久邇宮家御霊殿

祖霊社(近衛社)。
護王神社祖霊社

そして、伊勢神宮遥拝所があります。
護王神社伊勢神宮遥拝所

くまさま。境内には狛猪ばかりで、狛犬がいませんね。

そうですね。護王神社は神様としお祀りしている和気清麻呂公を300頭ものイノシシが刺客からお守りし、歩くことができなくなった和気清麻呂公が再び歩けるようになったことで、イノシシを神の使いとしているのです。

だから狛猪なのですね。僕も足腰の怪我や病気にならないようにしっかりとお参りします。

 

護王神社の情報はこちら

御祭神

【主祭神】
和気清麻呂公(わけのきよまろこう)
和気広虫姫命(わけのひろむしひめのみこと)
【配祀】
藤原百川公命(ふじわらのももかわのみこと)
路豊永卿命(みちのとよながのみこと)

ご利益

足腰守護、厄除け、災難除け、子育て、喘息封じ

御朱印・御朱印帳

御朱印:あり
御朱印帳:あり
(社務所受付:9時~17時)

祭事

1月1日:歳旦祭
1月3日:元始際
2月節分:節分祭
2月11日:紀元祭
2月:祈年祭
3月3日:還暦祝寿祭
4月4日:護王大祭(例祭)
4月:神幸祭
4月29日:昭和祭
5月4日:和気公霊廟祭
6月30日:夏越大祓式
9月22日:祖霊社例祭
11月1日:亥子祭、護王亥子会大祭
11月3日:御遷座記念祭
11月:新嘗祭
12月23日:天長祭
12月28日:煤払祭
12月31日:年越大祓式、除夜祭

鎮座地(住所)

〒602-8011 京都府京都市上京区桜鶴円町385

アクセス

・地下鉄烏丸線「丸太駅」より徒歩7分
・市バス51系統「烏丸下長者町」下車すぐ

駐車場

無料駐車場あり

ホームページ

http://www.gooujinja.or.jp/

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・菅原院天満宮(→ 地図
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→「京都府神社一覧、マップ

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