埼玉県秩父地方の縁結びの三大パワースポットの一つ。
今回は、秩父神社(埼玉県秩父市)についてお話していきます。
主祭神は、
・八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)
・知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)
・天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
・秩父宮雍仁親王(ちちぶのみややすひとしんのう)
です。
秩父の縁結びの三大パワースポットは、「秩父神社」、「秩父今宮神社」、「三峯神社」。いずれも縁結び、恋愛成就のご利益がある神様をお祀りしています。
Contents
秩父神社の特徴
2100年以上の歴史ある神社
秩父神社は平安初期の書物「先代旧事紀-国造本紀-」によれば、第十代・崇神天皇の御代、知知夫国の初代国造に任ぜられた知知夫彦命が、祖神である八意思兼命をお祀りしたことに始まります。
平成二十六年(2014年)に御鎮座2100年を迎えました。
ご社殿は戦国時代の末期に兵火によって焼失しましたが、現存する御社殿は、天正二十年(1592年)に徳川家康公が大旦那となって、当時の代官である成瀬吉衛門に命じて再建されたものです。
ご社殿の豪華な彫刻
ご社殿は、本殿・幣殿・拝殿からなる権現造りで、彫刻群に覆われた豪華な造りです。
とくに、拝殿の「子宝・子育ての虎」、本殿の西側「お元気三猿」、北側「北辰の梟(ふくろう)」、東側「つなぎの龍」の彫刻がみごとです。
お元気三猿は「よく見て・よく聞いて・よく話す」と元気な姿で彫刻されています。
北辰の梟は、体は本殿がある南向き、頭は真北を向いて、昼夜問わず御祭神をお守しています。
つなぎの龍は、名工・左甚五郎が彫刻したものと伝えられ、昔は夜な夜な近くに池に現れたために鎖でつなぎ止めたとの伝説があります。
その他にも、ご社殿には様々な彫刻があり、魅了させられます。秩父神社のお参りの際は、ご社殿の彫刻をじっくりと見てくださいね。
日本三大曳山祭(にほんさんだいひきやままつり)の一つ。秩父夜祭
例祭としては毎年12月1日~6日にかけて行われ、秩父夜祭は12月3日の夜に行われます。
秩父夜祭は国指定重要無形民俗文化財にも指定され、京都祇園祭、飛騨高山祭とともに、日本三大曳山祭(にほんさんだいひきやままつり)といわれています。曳山とは、山車(だし)を曳く(ひく)ことです。
秩父夜祭は、寛文年間(1661年~1673年)に始まったといわれ、300年以上の歴史があります。
秩父市内を豪華な山車が6基巡行し、冬の空に大きな花火が上がります。
今回いただいた御朱印
御朱印は拝殿脇にある授与所でいただけます。
秩父神社オンラインツアー
夕方に撮影したため、写真が暗くて見えづらいかとは思いますが、紹介させていただきます。
境内の南側に一の鳥居(大鳥居)があります。
一の鳥居の両脇には狛犬が鎮座。がっしりとした体格です。
一の鳥居をくぐると、左側に手水舎があります。
手水舎の向かいには、神馬舎。
参道を進むと、神門があります。
神門は夜になると、扉が閉まります。
神門の先には天正二十年(1592年)九月に徳川家康公が大旦那となって再建されたご社殿。
ご社殿は極彩色に彩られた彫刻が豪華な造りとなっています。
本殿の西側には、お元気三猿。「よく見て・よく聞いて・よく話す」の三猿です。
本殿の北側には、北辰の梟(ふくろう)。写真が小さくて見えずらいですが、中央に梟がいます。
本殿の東側には、つなぎの龍。名工・左甚五郎の作です。
ご本殿の周りには、摂末社が祀られています。東側から順に紹介していきます。
柞稲荷神社(ははそいなりじんじゃ)。御祭神は倉稲魂神(うがのみたまのかみ)です。商売繁盛のご利益です。
諏訪神社。御祭神は建御名方神(たけみなかたのかみ)・八坂刀賣神(やさかどめのかみ)です。風水守護、旅行安全のご利益です。
日御碕宮(ひのみさきぐう)。御祭神は須佐乃男神(すさのおのかみ)です。悪疫退散のご利益があります。
日御碕宮の前には、秩父宮妃御手植銀杏があります。女性のふくよかな乳房のように育ったことから「乳銀杏」とも呼ばれています。
諏訪社御柱。秩父御柱祭の際に立てられます。
神饌所(しんせんじょ)。神様の食事の支度をする所です。
秩父宮妃歌碑。「神垣も新になりてみゆかりの秩父のさとわいよよ栄えむ」と書かれています。
ご本殿の西側に豊受大神宮。御祭神は豊受大御神(とようけのおおみかみ)です。五穀豊穣のご利益があります。
ご本殿の東側に皇大神宮。御祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)です。日本の総氏神さまです。
御神木の大銀杏。樹齢約400年ともいわれています。
禍津日社(まがつひしゃ)。御祭神は禍津日神(まがつひのかみ)です。災禍除けのご利益があります。
天満天神社(てんまんてんじんじゃ)。御祭神は菅原道真公(すがわらのみちざねこう)です。学業成就のご利益があります。
東照宮。御祭神は徳川家康公(とくがわいえやすこう)です。子孫繁栄のご利益があります。
くまさま。本殿の彫刻の猿は、お元気三猿となんでしょうか?
そうですね。日光東照宮だと「見ざる・聞かざる・言わざる」なのですが、秩父神社は「よく見て・よく聞いて・よく話す」ですね。それで、お元気三猿と呼ばれていますね。
三猿はとっても元気そうです。
お元気三猿となったのには諸説ありますが、秩父神社の御祭神である天之御中主神は妙見菩薩として鎌倉時代に習合した神なのです。
妙見菩薩は人間の元気をつかさどる神で、不老長寿のご利益があります。いつまでも元気で笑顔でいられるという意味で、お元気三猿と呼ばれています。
僕も三猿のように元気で笑顔が絶えないウサギになります。
秩父神社の情報はこちら
御祭神
【主祭神】
・八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)
・知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)
・天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
・秩父宮雍仁親王(ちちぶのみややすひとしんのう)
【摂末社】
・皇大神宮
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
・豊受大神宮
豊受大御神(とようけのおおみかみ)
・日御碕宮
須佐乃男神(すさのおのかみ)
・諏訪神社
建御名方神(たけみなかたのかみ)
八坂刀賣神(やさかとめのかみ)
・柞稲荷神社
倉稲魂神(うがのみたまのかみ)
・禍津日社
禍津日神(まがつひのかみ)
・天満天神社
菅原道真公(すがわらのみちざねこう)
・東照宮
徳川家康公(とくがわいえやすこう)
・天神地祇社
75座の神々
ご利益
学業成就、合格祈願、出世開運、縁結び、恋愛成就、子宝、安産
御朱印・御朱印帳
御朱印:あり
御朱印帳:あり
祭事
1月1日:歳旦祭
1月3日:元始際
2月3日:節分追儺祭
2月11日:紀元節祭
3月第二日曜:柞稲荷神社例祭
3月下旬:四條流包丁式
3月下旬:春季御霊祭
4月4日:御田植祭
4月29日:三道大会(剣道・弓道)
5月2日:撥供養焼納祭
5月3日:秩父宮祭
5月3日:三道大会(柔道)
6月中旬:神饌田御田植祭
6月30日:大祓式
7月19日:川瀬祭宵宮
7月20日:川瀬祭
8月8日:柞祖霊社例祭・合祀祭
9月彼岸中日:秋季御霊祭
9月26日:諏訪社宵宮
9月27日:諏訪社例祭
10月17日:神嘗奉祝祭
11月23日:機業祖神祭
12月1日~6日:例祭
12月1日:御本殿清浄の儀、例祭奉行祈願祭
12月2日:御神馬奉納の儀、新穀奉献祭
12月3日:例祭(御本殿の儀)、御神幸祭、御旅所斎場祭
12月4日:蚕糸祭
12月5日:交通安全・産業発展祈願祭
12月6日:新穀感謝祭、例祭完遂奉告祭
12月23日:天長節祭
12月31日:大祓式
鎮座地(住所)
〒368-0041 埼玉県秩父市番場町1-3
アクセス
・秩父鉄道「秩父駅」より徒歩3分
・西武秩父線「西武秩父駅」より徒歩15分
駐車場
無料駐車場あり
ホームページ
http://www.chichibu-jinja.or.jp/
周辺の神社
・秩父今宮神社(→ 地図)
・三峯神社(→ 地図)
・寳登山神社(→地図)
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