健康長寿を願っているあなた。
庚申塔(こうしんとう)に願いを届けてみませんか?
今回は珍しい彫刻の庚申塔がある、筑土八幡神社(つくどはちまんじんじゃ)についてお話していきます。
主祭神は、
応神天皇(おうじんてんのう)
神功皇后(じんぐうこうごう)
仲哀天皇(しゅうあいてんのう)
となります。
創設は古く、嵯峨天皇の時代(809~823年)に、付近に住んでいた信仰心の厚かった老人の夢に現われた八幡神のお告げにより祀ったのが起源であるといわれています。
Contents
筑土八幡神社の特徴
有形文化財にもなっている古い石造物
境内には、古い石造物がたくさんあります。それらの年代を見てみると、次のようになります。
- 鳥居:享保11年(1726)
- 狛犬:文化7年(1810)
- 庚申塔:寛文4年(1664)
- 百土石:明治15年(1882)
鳥居:石造鳥居としては、新宿区内最古の鳥居です。新宿区登録有形文化財にもなっています。
狛犬:筋肉質な狛犬ですね。前足の筋肉が盛り上がっています。神様を御守りする力強さを感じますね。
庚申塔、百度石:庚申塔は、新宿区指定有形民俗文化財にもなっています。
二匹の猿をあしらった珍しい庚申塔(こうしんとう)
あなたは庚申塔をご存知でしょうか?
あまり馴染みがないかもしれません。庚申塔とは、60日に一度めぐってくる庚申(かのえさる)の日に一晩中寝ないで健康長寿を願う「庚申待(こうしんまち)」に由来する石碑です。一般的な庚申塔は、青面金剛(しょうめんこんごう)と呼ばれる仏様や三匹の猿を刻んだものが多いですが、筑土八幡神社の庚申塔は、太陽と月、桃の木と実、雄雌二匹の猿を刻んだ大変珍しいものです。
その庚申塔は、境内の手水舎の隣にあります。
江戸時代寛文4年(1664)に作られて非常に古いものです。健康長寿のほか、縁結びや交通守護の神として信仰されてきました。筑土八幡神社にお参りの際は、庚申塔へもお参りをして、そのご加護をいただきましょう。
今回いただいた御朱印
境内にある社務所でいただけます。私がお願いした際は書置きでした。
初穂料はいただいていないとのこと。賽銭箱へお賽銭とは別に納めました。
筑土八幡神社オンラインツアー
神社は、丘の上にあります。注連柱に注連縄ではなく、横木を掛けています。
階段を上ると、途中に鳥居があります。鳥居は、享保11年(1726)に常陸国下館藩主であった黒田直邦によって奉納されたもの。新宿区内最古の鳥居として、新宿区登録有形文化財となっています。高さは、375cm。
階段の上からの写真です。鳥居の左側には、小さな公園があります。
階段を上がると左側に、手水舎、庚申塔(こうしんとう)、百土石、御神木、宮比神社、社務所が並んでいます。
手水舎
庚申塔(こうしんとう)、百土石、御神木。庚申塔は寛文4年(1664)、百土石は明治15年(1882)に作られたものです。庚申塔は、新宿区仕丁有形民俗文化財となっています。
御神木の奥には、宮比神社が鎮座。
境内、左側には、神輿庫と御料酒があります。
正面は、拝殿です。
拝殿の左右には狛犬。文化7年(1810)に作られたものです。
庚申塔は大変珍しいもので、縁結びや交通守護の神でもあります。飯田橋や神楽坂へ行った際は、ぜひとも見てください。
■2017年5月27日撮影
筑土八幡神社の情報はこちら
御祭神
【主祭神】
応神天皇(おうじんてんのう)
神功皇后(じんぐうこうごう)
仲哀天皇(しゅうあいてんのう)
【境内社】
・宮比神社
大宮売命(おおみやのめのみこと)
天細女命(あめのうずめのみこと)
ご利益
出世開運、商売繁盛、家内安全、厄除け、縁結び、健康長寿
御朱印・御朱印帳
御朱印:あり
御朱印帳:なし
祭事
9月15日:例大祭
鎮座地(住所)
〒162-0815 東京都新宿区筑土八幡町2-1
アクセス
JR中央線・総武線 「飯田橋駅」
東京メトロ東西線・有楽町線・南北線 「飯田橋駅」
東京メトロ東西線 「神楽坂駅」
都営地下鉄大江戸線 「飯田橋駅」
のいずれも、駅から徒歩8分
駐車場
なし
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