2章.私がうつ病の治療を始めた時のこと

湖

こんにちは。久川和人です。

今回は、私がうつ病の治療を始めた時のことについてお話していきます。

私がうつ病と診断される前までについては、こちらの記事に書いています。
(→私が「うつ病かもしれない」と気づいた時のこと

抗うつ薬の副作用

心療内科で医師からうつ病と診断されてからも、普段と同じように会社へ行っていました。

心療内科に通う前と違うのは、毎週末、心療内科へ通うことと、うつ病の治療薬である抗うつ薬、そして、睡眠薬を飲むことが増えたことです。

睡眠薬のおかげで夜寝付くのは早くなりました。しかし、睡眠薬が切れてしまうためか朝4時ごろに目が覚めてしまいます。それでも、以前よりも睡眠が取れるようになりました。

睡眠薬の名前は、「マイスリー」。マイスリーは、服用してすぐに効果が表れる(眠くなる)のですが、効果が永く続かないタイプの睡眠薬です。私の体には、その効果どおりの働きをしてくれました。

そして、問題なのは抗うつ薬です。飲み始めた途端に副作用が出ました。副作用とは、昼間にとにかく眠い。飲み始めた最初の二週間は、睡魔との戦いです。昼間は常に眠気でまぶたが重くなり、起きているのがやっとな状態でした。

抗うつ薬の名前は、「テトラミド」。抗うつ薬も様々な種類がありますが、テトラミドは鎮静系抗うつ剤と言って、眠気が強く出てしまう薬です。眠気の副作用は、夜は不眠を解消させるためには良いのですが、昼間は眠気で困ることがあります。まさに、テトラミドの効果どおりの症状が現れました。

抗うつ薬を飲み始めて1か月ぐらいして、ようやく「慣れてきた」ためか副作用が少しは治まってきました。それでも、眠気が完全になくなるわけではありません。

主治医が信用できない

心療内科へ通い始めてから2か月ぐらい経ちました。そこで更なる問題が生じます。

それは、主治医が信用できなくなってしまったことです。

何故かというと、診察の際、主治医は私に昨日までの状態がどうだったかを聞きます。しかし、そのあとすぐに、いつもと同じ薬を処方するだけです。

「昼間眠くて仕事にならない。」、「朝は4時ごろには目が覚める。」、「朝起きるのに、10分以上かかる。」などの状態を説明しますが、それらについての意見や行動についてのアドバイスはありません。あくまで医者としての立場で、症状(状態)を聞いて、薬を処方する。ただそれだけです。

医者としての立場であれば、それが当たり前の対応だと思います。患者一人ひとりの話を聞き、相談まで受けていたら、診察時間がいくらあっても足りません。

でも、診察を受けるまでに、長いときには1時間以上待ちます。ここは心療内科です。周りに座っている患者もうつ病や精神病の方です。その中にいると、気分が重たくなっていきます。そして、やっと診察の順番が来ても、2、3分の会話をしていつもと同じ薬をもらう。

そうすると、病院へ行くたびに私の中で不安、不満が生じます。「ただ薬を処方するだけで、このまま治らないのではないか。」、「そもそも直す気がないのではないか。」、「私はこの先どうすればよいのか。」など考えるようになりました。

そして、ある診察の際、質問したところ、「悩み相談やうつ病改善のためのアドバイスなどが聞きたいのであれば、専門医によるカウンセリングに申し込んでください。」と言われました。

そのことがあってから、私の中で「病院へ行き、薬を飲むだけでは治らない」と思い、病院へ行くことを辞めてしまいました。

更なる副作用

抗うつ薬は、徐々に薬の量を減らしていかなければいけません。突然辞めると、めまいやふらつき、頭痛などの副作用が出ます。

病院へ行くのを辞めると、当たり前のことですが、薬が手に入りません。そのため、薬が無くなった途端に飲まなくなります。

急に飲まなくなるせいで、不眠、そして、昼間にめまいやふらつきが頻繁に起こるようになりました。

いずれ副作用は治るだろうと思っていましたが、2週間以上たっても、めまいやふらつきは治まりません。むしろひどくなる一方です。ひどい時だと、30分に一回はめまいを起こします。そして、不眠も続きます。

薬を飲まなくなってから2か月ぐらい経ちました。再び薬をもらおうと思いましたが、途中で通うのを辞めてしまったので、前に行った心療内科へは行きずらい。インターネットで良さそうな心療内科を探し始めました。

(続く・・・ →私がうつ病の治療を再開した時のこと



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