16章.私が人材紹介会社の2社目の面談に行った時のこと

進み道

こんにちは、久川和人です。

前回は、「転職活動を始めた途端に、あるプロジェクトのプロジェクトリーダーが長期に休んでいて、代わりにプロジェクトを担当することになりました。そして、夜に人材紹介会社の面接に行く予定があるのに、15時過ぎに突然にお客様に呼ばれ行くことに・・・!」のところまでお話いたしました。
(前回の日記→私が転職活動を始めた途端に大変な仕事を任された時のこと

今回は、私が人材紹介会社の2社目の面談に行った時のことについてお話していきます。


迷うは出来る??

日々、生活していると、迷ってなかなか決められないとってありますよね。

例えば、

  • こっちのお弁当を買いたいけど、他のより100円高いし・・・
  • ノートパソコンを5年も使っているから古いし、買い替えたいけど、まだ壊れていないし・・・
  • このゲームソフトが欲しいけど、先月も買ったばかりだし・・・
  • 英会話の教室に通いたいけど・・・
  • ちょっと離れたあのお店にも行きたいけど・・・
  • 体調が悪くて会社を休みたいけど・・・

なんてことです。

でも、【迷う】ということは【出来る】ということなんですよね。

迷うときって、

  • ちょっとだけ無理すれば出来る。
  • ちょっと頑張れば出来る。

ということでもあります。

最初から無理なことだったら、迷うことすらしないですよね。

私の場合は、

  • 4,000万円のフェラーリを買う
  • アメリカに行って大統領になる

なんてことは、最初から無理なので迷いません。

でも、先ほどの例だと、できる可能性があるから迷うんです。

ちょっとだけ無理したり、頑張ったりした結果、後悔するかもと思うから決断できない。自身が持てないのです。

これは、うつ病のときにも同じことが言えます。うつ病がひどくて起き上がるのもやっとなときに、

  • 布団から出ないと・・・
  • 散歩に行きたいけど・・・

と、迷って行動できないとき、そのように思うということは【出来る】という準備ができているということなんです。

本当にダメなときは、「布団から出ないと」と思っても、出るか出ないかを迷うことはありません。迷わず、布団から出ないのです。

迷うからといって、もちろん、無理に【出来る】をする必要はありません。

布団から出るなら、まずは、「右足だけ布団の外に出す」とかでもいいです。

自分のペースで少しずつ【出来る】を実施していく事が大事です。

私が思う「迷うは出来る??」についてお話でした。

つぎからは、15章の続きです。

移動中の不安

外出するための準備をします。といっても、とくに資料などを準備する必要はないため、カバンの中に、ノートパソコンや筆記用具を入れただけ。そのまま、3人ですぐに会社を出ました。

訪問先の会社へは45分ほどかかります。時刻は15時10分過ぎ、打ち合わせは16時からなので、ぎりぎり間に合うという時間です。

それよりも心配なのは、人材紹介会社の面談に間に合うかどうかです。面談の開始時間は18時30分。移動を考えると17時30分には打ち合わせを終わりにしたいところです。

今回のプロジェクトで初めてお客様に会うということで、移動中にお客様のこととか、打ち合わせの雰囲気、プロジェクトの進捗状況など、聞いておくことはたくさんあると思います。

でも、移動中の私の心の中は、

  • 「面談の時間に間に合わなかったらどうしよう。」
  • 「間に合わない場合は連絡しなきゃ。」
  • 「連絡するときは、遅れる理由をどのように話せばいいのだろう。」

という心配ばかり。いつものように、起こってもいないことへの不安がいっぱいです。

普段だったら、初めてお客様に会うという不安を感じるはずですが、私の心の中にはその不安を入れるほどの空間は無いようです。

移動中、不安そうな顔をしている私。一緒にいる2人のメンバーの目に映る私は、お客様に会うことに対する不安を感じているとしか見えなかったでしょう。

ほどんど会話をしないまま、お客様がいる会社の入り口に着きました。

最初の失態?

ロビーに入り、メンバーの一人がお客様に電話をしました。お客様が現れるまでの数分間、私の心の中は「面談の時間に間に合わなかったらどうしよう。」とそればかり。

でも、お客様が現れた途端、やっと今の状況を私の心は認識しました。

「そういえば、何で突然お客様に呼び出されたのだろう。」

今さらですよね。今となっては遅すぎるためか、不安にも心配にも感じません。

でも、最初からミスをおかします。

会議室の案内され、カバンの中からノートとボールペンを出し、机の上の置きました。そして、カバンから名刺入れを出しました。お客様との名刺交換です。

その時、一つのことを思いだします。

「そうだ、名刺交換!!」

私は派遣先から戻ったとき、今までとは違う部署に配属になりました。でも、新しい部署名が入った名刺を作っていなかったのです。

「前の部署の名刺しか持っていない!!」

お客様との名刺交換をするときに、

「申し訳ございません。名刺を切らしており、次回お持ちいたします。大変申し訳ございません。」

と自然に言葉が出ました。

お客様との初対面で、名刺を持っていないという失態。

いつもなら動揺する気持ちを隠すことができないのですが、今回はなぜか冷静です。

私の心の中は、「今の部署の名刺を持っていない」ことより、「面談の時間に間に合うか」の方が重要だったのでしょうか。

お客様から名刺を受け取り、席に座りました。

不安は解消?

打ち合わせは、プロジェクトのスケジュールについての内容でした。

設計書などのドキュメントの品質が悪く、お客様の要件も満たしていない。しかも、プロジェクトリーダーが3週間ほど休んでいて、状況を把握できている人がいない。

そのような状態で、今のスケジュールどおりにプロジェクトを進めることができるのか、進めて品質は大丈夫なのか、についての見解を聞きたいとのこと。

お客様のややお怒り気味の様子が伝わってきます。プロジェクト自体に相当問題があることはわかります。

でも、私はプロジェクトのことよりも、面談の時間が気になり、たびたび自分の腕時計を見ます。打ち合わせに集中できません。

それに私はプロジェクトリーダーの代わりといっても状況がわからず、何も答えることができません。メンバー2人が状況を説明し、スケジュールについても別途回答するとのことで打ち合わせは終わりました。

お客様に挨拶をして会社を出ました。時刻は17時。面談に十分間に合う時間です。

「面談の時間に間に合う。」

そう思って安心した直後、メンバー2人は近くの喫茶店で話がしたいと言い出しました。

話がしたいと言い出すのは当然ですよね。お客様からスケジュールや品質について聞かれて早急に回答する必要があります。

会社に戻ると言い出さなかっただけでもありがたいことです。

でも、メンバー2人には、「今日はどうしても断れない予定があるので明日にしてほしい」とお願いしました。

メンバー2人の顔を見ると相当疲れた様子。疲れているためか、あっさりと私の願いを聞き入れてくれました。

そして、そのまま、面談場所へ向かいました。

さらなる不安

面談場所に向かう途中。「面接の時間に間に合うか」という不安が解消された途端、急に1社目のときと同じ不安を感じるようになりました。

それは、

「面談する相手はどんな人なのか? 私との相性は合うのか?」

ということです。

でも、1社目のときと状況が違います。それは、プロジェクトリーダーとして仕事が与えられたこと。

そして、明日の夜は、3社目の面談もあります。

そのため、

「面談する相手はどんな人なのか? 私との相性は合うのか?」

という以外にも、

「プロジェクトをどのように進めていけばいいのだろうか?」

「明日は定時で会社を出て、3社目の面談の時間に間に合うのだろうか?」

という、不安までも抱えていました。

不安を増やすだけで、何のために転職活動を始めたのかわかりませんね。

心療内科の主治医が代わってからは、診察時には話を聞いてもらえず薬だけ処方になり、うつ病の治療を途中で辞めています。会社では社長や執行役員、上司にまで嫌われ、降格にもなりました。

そのため、今の状況を抜け出すには、転職しか考えられませんでした。

でも、転職活動を始めた途端に、プロジェクトリーダーが会社に来なくなるほどの問題を抱えたプロジェクトの担当にさせられました。

このプロジェクトをやりながら、転職先に応募して面接することになっても時間どおりにいけるのか心配になります。

うつ病を抱えながら、それでも、転職に向けて前に進むしかありません。

そんなことを思いながら、2社目の面談場所に着きました。

2社目の面談で

2社目の面談場所には大勢の人。私と同じように転職相談をするのかと思いますが、みんな20代後半にみえます。

30代後半は私しかいないようでした。

そうすると、また不安材料が一つ増えます。

「30代後半の私に求人はあるのだろうか?」

どうして、不安ばかり思ってしまうのでしょうか。別に周りが20代後半だからといって不安に思う必要ないですよね。

そもそも、30代後半の私に求人が無いのだったら面談する機会はないはずです。

とにかく、少しでも不安だと思ったら、心の中は、それを大きくさせているようでした。

そんな不安を抱えて面談を受けました。

2社目の面談も1社目と同様に転職理由を聞かれましたが、深くは聞かれませんでした。

そして、人材紹介会社の方も非常に話しやすい雰囲気で、1社目と同じように私が応募できそうな会社の募集要項をいくつか説明され、面談は終わりました。

不安に思うことの多くは起こらないのです。30代後半の私でも求人はありましたし、相性も悪くはありませんでした。

でも、プロジェクトの状況を考えると、明日は定時で帰れる自身がなく、自宅に帰る電車の中で、

「明日は定時で会社を出て、3社目の面談の時間に間に合うのだろうか?」

ということばかりを考えていました。

それで大丈夫?

翌日、普段どおり会社に行きました。

もちろん、朝起きてから会社に着くまでの間も、

「今日は定時で会社を出て、3社目の面談の時間に間に合うのだろうか?」

ということばかりを考えていました。

そんな不安に思っている中、お客様への回答を検討するため、打ち合わせを始めます。

でも、プロジェクトのメンバーは不満ばかりを言っていて、話は進みません。

プロジェクトリーダーが長期不在だったため、お客様の要求も中途半端にしか聞けておらず、要件も固まっていない。

そのような状況で、プロジェクトメンバーがバラバラで進めていたため、プロジェクトが上手く行っているはずはありません。

上司ですら、プロジェクトメンバーをなだめることができず、手に負えない状況。

それでも何とかスケジュールを遅延させずに進める方法を考えました。遅延させないためには、お客様の要件の確認をして、要件を決定することが必要です。

お客様の要件を確認して、要件を決定させるには、私に与えられたドキュメントを修正するという仕事を早く進めなければなりません。

ドキュメントを修正して、それをもとにお客様と要件を詰めていくことが必要だからです。

それをやるには、私には大きな問題がありました。

それは、

「今日は定時で会社を出て、3社目の面談の時間に間に合うのだろうか?」

ということ。

今日は残業ができないのです。

もちろん、上司やプロジェクトメンバーに残業できないなんて言えません。

今日の面談を別に日に変えてもらうということもできますが、いつだったら大丈夫なのかもわからないため、変更しにくいです。

とにかく今できることは、ドキュメントの修正に取り掛かること。

打ち合わせが終わり、自分の机に戻りました。

そして、ドキュメント修正に取り掛かろうとすると、不安な気持ちが邪魔をしてきます。

  • 「プロジェクトの内容・状況が理解できていないまま、ドキュメントが修正できるのだろうか?」
  • 「今日は定時で会社を出て、3社目の面談の時間に間に合うのだろうか?」
  • 「今日もお客様と打ち合わせをするとか言い出さないだろうか?」

ドキュメントを修正しなければいけないのに、頭でいろいろと考えすぎて、手を動かすことができません。

ほどんど何もしないまま、お昼になりました。私に与えられた時間は、お昼が終わると、定時まで4時間30分しか残っていませんでした。

(続く・・・私がプロジェクトの仕事を始めた時のこと



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