13章.私が転職活動を始める時のこと

曇り空

こんにちは、久川和人です。

前回は、
「今まで私を診ていた心療内科の主治医が辞めてしまいました。そして、後任の主治医との初めての診察に行きましたが、ほとんど話を聞いてもらえず、同じ薬を処方されただけで診察が終わりました。悲しい気分のまま、病院を出ました。」
のところまでお話しました。
(前回の日記→私が心療内科でショックを受けたこと

今回は、私が転職活動を始める時のことについてお話していきます。

ネガティブは悪いこと?

私は基本的にネガティブ思考の人間です。うつ病が改善されてからは、だいぶ考え方がポジティブに近い思考になりましたが、それでも、ネガティブ思考のまま。

ネガティブ思考の強い頃は、何に対しても、「不安」・「心配」という感情が先行してしまい、やる前から、「うまくいかない」・「失敗した後、どうしよう」なんて思いながら、物事を進めていました。

常に、悪い方・悪い方のことを考えてしまうので、悪い方向へ向かうことしかイメージできないのですね。そんな感情では、当然ながら、うまくいくことも、うまくいかなくなります。

だって、良い方向へ向かうことをイメージしていないから、良い方向へ向かうことができないんです。

「思考は現実化する」とも言われていますが、悪い方向へ向かう思考が現実化するんですね。なので、良い方向へ向かうことがイメージ出来れば、良い方向へ向かう思考が現実化できるかもって思えます。

そう思って、良い方向へ向かうことを考えようとしても、「不安」・「心配」という感情が邪魔をして考えられない。それがネガティブ思考から抜け出せない原因の一つだと思っています。

でも、ネガティブ思考は本当に悪いことばかりなのでしょうか?

ネガティブ思考は、いい言い方をすると、「慎重に、かつ、真剣に物事を考えている」ってこと。

不安・心配という感情から、事象に対して真剣に向き合い、問題が発生した時には、回避するなどの対処法を考えているということです。

ポジティブ思考だとすぐに結論が出るのに対して、ネガティブ思考は考えすぎて結論がなかなか出ない・結論すらでないことがあります。

なので、早さを求める場合には、ネガティブ思考はつらいですよね。

でも、考えているからこそ、ポジティブ思考では気が付かないことでも、ネガティブ思考だと気が付くという視点を持っているんです。だから、より物事の本質にたどり着くことだってできます。

だから、私は「ネガティブ思考は悪いことではない」と思っています。もちろん、少しは、ポジティブ思考も欲しいですし、憧れてはいます。

ネガティブ思考でも、成功するイメージも持って行動することで、ネガティブ思考の良さを生かすことができると思っています。

でも、ネガティブ思考の人は、自信がない・行動できないと思われがちですが、考え方の幅が広く、経営者に向いているとも言われています。

「ネガティブ思考が経営者に向いている?」って思うかもしれません。

経営者には、経営能力以外に、問題察知・認識能力、危機管理能力、経営戦略、コミュニケーション能力、行動力など、あらゆる能力が求められます。

ネガティブ思考の人は、経営者に必要な能力の多くがすでに備わっています。慎重に物事を進められるし、問題察知・認識能力、危機管理能力もあります。足りないことは、自信のなさからくる行動力やコミュニケーション能力。

なので、ネガティブ思考のときでもちょっとだけ、行動してみる。ということを意識すると、経営者になれるかもしれません(もちろん、経営者にならなくてもいいですよ)。

最近私が思うには、ネガティブ思考でもいいんです。ネガティブ思考のときは、いろいろな視点を持って物事を考えているんだと思うこと。そして、ほんのちょっとだけでいいので、成功したらいいなと思うと、案外うまくいきます。

派遣先から戻ってきてからのこと

私は、会社へ行っても、ほとんどすることはありません。私の業務は、以前行っていた派遣先にいるメンバーの電話サポートのみ。

そもそも、電話サポートをするということも、派遣先にいるメンバーには正式に伝えられていないし、電話でサポートが必要になるようなこともありません。

私が派遣先へ行って、派遣先から戻ってきたまでの間に、つぎの様々なことがありました。

  • 派遣先から営業部長(取締役でもあります)に仕事が出来ないとのクレームがあり(結局、どのような内容のクレームだったのかの詳細は教えてもらえず)、
  • 管理職から降格させられ、
  • 最初にきた私の後任者が1ヶ月もせず辞めてしまい、
  • つぎの後任者へ引継ぎ、私は会社に戻ったが部署の異動を命じられ、
  • 移動した部署では仕事を与えられず、
  • 上司には、仕事をしていないからいい評価は与えられないと言われ、
  • 通っていた心療内科の主治医が辞めることになり、
  • 後任の主治医は、私の話を聞いてもらえず、薬の処方のみの診察

うつ病も、派遣中に良くなってきましたが、後任者が決まってからは徐々に悪くなる一方です。主治医も交代になり、ますます、悪い状態になっていました。

常に不安なことしか考えられず、休日でも楽しいことが考えられない。睡眠も、睡眠薬を飲むとすぐに眠れますが、明け方4時前には目が覚めて眠れない状態でした。

会社では、うつ病だと思われないようにしていましたが、それでも、周りから見たらうつ病かもしれないとわかる状態だったのかもしれません。うつ病という雰囲気を完全に隠すのは難しいです。

考えすぎかもしれませんが、もしかしたら、会社では、うつ病だと思われていて、会社を辞めてもらうように仕事を与えないことにしていたのかもしれませんね。

どこからか、つぎの人事評価で、私がさらに降格するといった声も聞こえてきました。

主治医が変わって2度目の心療内科へ

心療内科は、前回の診察から2週間が経ち、診察の日がやってきました。

前回の診察では、私の話も聞いてもらえず、主治医からもほどんど話はなく、今までと同じ薬を処方してもらっただけでした。

「今日の診察も、前回と同じように、同じ薬だけ処方されるだけ。」

そんな気持ちで、心療内科へ向かいました。

以前は、

「今日はどんな話をしようかな。どんな話が聞けるのかな。」

と思って楽しみにしていたこともありました。

でも、そのときの主治医はいません。そして、後任の主治医はそんな会話を望んでいないようです。私にとっては、つらく悲しい診察が待っているだけでした。

それでも、

今回は、もしかしたら話を聞いてもらえるのではないか。

という期待を少しだけしている自分もいました。

不安な気持ちが強い中、家を出て心療内科の受付に診察券を出し、待合室の空いている席に座ります。待合室には、私と同じようにつらい表情をした患者さんが数人。

「みんなつらそう。早く良くなるといいのに・・・」

私は自分がうつ病の治療に来ているのに、他の患者さんのことまで気になり、心配までしてしまう。つくづく自分はお節介焼きなんだと思います。

お節介焼きでも、自分のことも考えます。

今回の診察も、前回同様に、話もできない・・・また薬だけ処方されるだけ・・・でも、主治医の雰囲気を考えると、あまり話をしたくない・・・

本当にネガティブ思考です。ポジティブのかけらもありません。待合室に座ってから、ますます不安な気持ちが大きくなり、心拍数も走った直後のように高くなったまま。診察を受けるのが怖くもなり、このまま呼ばれなくてもいいと思えました。

そんな中、私の順番が来ました。診察室の扉を開け、看護師さんの声が聞こえてきました。

「久川さん。」

私は、席を立ち、不安のまま、診察室へ向かいました。

診察室で

私は、恐る恐る診察室に入りました。そして、診察室には先生が二人。前回診察したときの先生の顔は、はっきりとは覚えてはいませんでしたが、前回と同じ先生だと思えました。

「前回とまた同じ。薬だけ処方されるだけ。」

最初にそんな気持ちになりました。その気持ちのとおりのことが起こります。

先生の一人から、

「前回の診察から変わったことはありますか?」

と聞かれ、私が状況を簡単に話すと、

「2週間、同じ薬を出します。」

とだけ言われ、診察は終わりました。ほんの2分ぐらいの診察時間です。診察室を出た途端、

私は何か悪いことをしたのだろうか・・・

という罪悪感が強くなってきました。でも何も悪いことはしていないつもりです。

前回、お会計のときに、看護師さんに言われたことを思い出しました。

主治医が合わないようなら言ってください。変更することもできますよ。

でも、受付で、

「主治医を変えてください。」

とは言えませんでした。きっと、言った後、私の心象が悪くなったり、つぎの主治医から私がどのように思われるのかが怖かったのだと思います。

いつもどおり、次回の予約を入れて、心療内科を後にしました。心療内科を出てから家に帰る間、罪悪感が消えることはありませんでした。

少なくとも、心療内科に対しては悪いことはしていないはずです。それでも、心療内科に対して何か悪いことをしたと思う気持ちが抜けず、その悪いことは何だろうと考えている自分。

常に悪い方向に考えるという、うつ病がひどい時のような症状が再び強く出てくるようになっていました。

新たな決意・・・でも

心療内科へ行った翌日の日曜日の朝を迎えました。昨日の罪悪感はほとんど消えていました。

「もう心療内科へは行かない。」

うつ病の薬が切れた後の副作用が気になりましたが、心療内科に行ってまでそんなつらい気持ちにはなりたくないのです。

そして、新たな決意をします。

それは、

転職活動を始める。

ということです。

もちろん、決意をしたといっても、不安が先行します。

前回の日記にも書きましたが、応募もしていないのに、

「この年齢で、このスキルで、求人があるのか?」

「履歴書や職務経歴書にある自己アピールをどう書けばよいのか?」

「面接させてもらえるのか?」

「面接時に、志望理由を聞かれたらなんて答えればよいのか?」

「転職して、うつ病がひどくなり会社に行けなくなったらどうすればよいのか?」

など、先がわからないことに対して悩みが増えていきます。

それでも、

とりあえず、転職情報サイトに登録をしよう。

と思いました。

私はすでに一度、転職情報サイトを利用して転職をした経験があります。なので、転職情報サイトの登録方法、登録に必要な情報は何となくわかります。

そして、転職情報サイトにアクセスして登録を始めます。でも、すぐに手が止まります。

それは、転職情報サイトに登録する内容が非常に多く、考えないと入力できないことばかり。あきらかに、私が以前に利用した時よりも登録する項目が増えています。

「やっぱり転職には向かないかも。」

すでに、転職情報サイトに登録すら諦めかけてきました。うつ病のせいにしているのかもしれませんが、考えることがとにかく面倒なんです。そして、考えると、何もできないダメな自分が見えてきて嫌になってきます。

「でも、何とか登録までしてみよう。」

それでも、少しずつ、わかる範囲で入力して登録を進めます。転職情報サイトにアクセスしてから、すでに4時間以上経っています。

そして、わかる範囲で入力が終わり、登録ボタンを押しました。

「できた!」

やっと、転職情報サイトの1社目の登録が終わりました。その後、2社、3社・・・と登録していきます。

そうしているうちに、夕方6時。一日が終わっていきました。でも、転職活動の最初のステップを踏み出すことができました。

そして、私が転職サイトに登録しているときに、私の会社では、とんでもない事態が起こっているのでした。

(続く・・・私が転職活動を始めた時のこと



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