落ち着いた雰囲気の中、温かみが感じられる神社を散策してみませんか。
今回は、埼玉県川越市にある仙波日枝神社についてお話していきます。
主祭神は、
大山咋神(おおやまくいのかみ)
になります。
境内はこじんまりとしていますが、喜多院の鎮守。そして、東京都港区にある赤坂日枝神社の本社、国指定の重要文化財にもなっている神社です。
Contents
仙波日枝神社の特徴
赤坂日枝神社の本社
仙波日枝神社は、もともと喜多院の鎮守として、貞観二年(860年)に滋賀県大津市にある坂本日吉大社から分祀されたのが、創建といわれています。
そして、文明十年(1478年)に太田道灌が江戸城構築の際に、鎮護の神として、仙波日枝神社から江戸城紅葉山に分祀されました。その後、現在の赤坂日枝神社の地に移されました。
なお、仙波日枝神社の社殿は三間社流造、銅板葺、漆塗りで、室町末期の技法を残す社殿として、国指定の重要文化財にもなっています。
古墳を開拓
仙波日枝神社は、喜多院の境内にあったのですが、大正十三年(1924年)に県道工事のため現在の地に移されました。
でも、この場所は、もともと前方後円墳があった場所。現在は、日枝神社古墳と呼ばれています。
前方後円墳の後方部分は道路工事のため、掘削されて道路に。そして、前方の一部が仙波日枝神社になっています。
拝殿の脇にある石碑とその後方が、古墳の一部です。
しかも、県道工事の前は、喜多院の多宝塔が建っていたんです。
↓
ちょっと前方後円墳がかわいそうです。古墳では、土器や勾玉、埴輪などが見つかっています。
「底なしの穴」の伝説
拝殿の右側に、石柱に囲まれた場所があります。
これは、「底なしの穴」と呼ばれています。現在は、穴は埋められてしまったのですが、昔は、底がない穴だったそうです。
底なしの穴の伝説として、
「お札をこの穴に納めると、1キロ近く離れた龍池弁財天(たついけべんざいてん)の双子池に浮かんだり、ごみを入れてもすぐになくなってしまう。硬いものを入れても、水に落ちる音や底にぶつかる音もしない。」
と言い伝えがあります。
龍池弁財天(たついけべんざいてん)の双子池とつながっていたかもしれないので、龍神様の通り道になっていたのかもしれませんね。
今回いただいた御朱印
お賽銭箱の横に、書置きの御朱印が入った缶が置いてあります。
初穂料は、200円。
仙波日枝神社オンラインツアー
喜多院門前通りにある鳥居です。
鳥居のすぐ脇には、手水舎があります。
すぐ正面が拝殿です。
拝殿の左側には、石碑。石碑が立っている場所は日枝神社古墳です。
日枝神社古墳は、前方後円墳ですが、大正13年の県道工事で古墳の大半は壊されてしまいました。
裏手には、御神木の跡。樹齢1,000年の巨大古代杉があったのですが、昭和12年で折れてしまったそうです。
拝殿右側には、手水舎。
そして、底内の穴の跡。
くまさま。東京の赤坂にある日枝神社の本社と書いてありますが、本社ってなんでしょうか?
神社でいう本社とは、元となった神社のことを言いますよ。
仙波日枝神社の神様を赤坂の日枝神社でもお祀りしたので、赤坂にある日枝神社の本社が、ここ仙波日枝神社なんです。
そうなんですね。仙波日枝神社の分祀したのが、赤坂にある日枝神社ってことですね。
いなばさんも、分祀がわかるとは、、神社についてだんだん詳しくなってきましたね。
くまさまの一番弟子ですから。。これからも勉強します!!
仙波日枝神社の情報はこちら
御祭神
大山咋神(おおやまくいのかみ)
大己貴命(おおくにぬしのみこと)
ご利益
出世開運、社運隆昌、商売繁盛、仕事成就、縁結び、安産、子授け、開運招福、厄除け、病気平癒
御朱印・御朱印帳
御朱印:あり(境内に書置きあり。または、川越八幡神社でもいただけます)
御朱印帳:なし
鎮座地(住所)
〒350-0036 埼玉県川越市小仙波町1-4-1
アクセス
・東武東上線、JR線「川越駅」より徒歩20分、または、小江戸巡回バス「喜多院下車」
・西武新宿線「本川越駅」より徒歩15分
駐車場
喜多院の明星駐車場を利用(有料)
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