こんにちは、久川和人です。
前回は、「転職活動を始めて、1社目の面接対策をしようとしても、自己PRさえもうまく言えない状態で、面接日の前日の夜になってしまった。」というところまでお話しました。
前回の日記
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20章.私が面接対策をした時のこと
今回は、私が1社目の面接を受けた時のことについてお話していきます。
Contents
ネガティブなことを受け入れる気持ち
僕はよく考える必要のないことを考えてしまい、不安になることがあります。
例えば、
「病気になったらどうしよう。」
「失敗したらどうしよう。」
といったことです。
そのようなことを考えているということは、貴重な時間を無駄にしているということなのです。不安になって、いやな気持になって時間を浪費するだけ。得することなんて1ミリもないのです。
では、どうすればいいのかというと、考えなければいいのです。将来のことやネガティブなことは考えない。これが一番いいことなのです。
でも、僕には、考えないということができないから、悩んでいるのです。ネガティブなことを考えないようにしようとしても、勝手に頭が考えてしまい、不安になってしまう。考えなければいいという選択肢はないのです。
私はそのようにネガティブな感情になったときは、ネガティブな感情を受け入れるということをしています。
ネガティブな感情を受け入れるということは、具体的には、「病気になったらどうしよう。」と考えたら、第三者が見ているような気持になって「僕は今、病気になったどうしようと思っているのだな。」と受け入れるのです。
そうすることで、不安が和らいできます。
私が実践しているネガティブな感情で不安になったときの対処方法をお伝えしました。
それでは、20章からの続きをお話していきます。
面接当日
面接できちんと話すことができるのかということと、面接時間に間に合うように会社から出られるかという2つの不安からか、面接前日の夜はあまり眠れませんでした。
それでも面接日の当日は、朝から普通に会社に行きました。会社では、面接時間に間に合うように会社から出られるのかという不安が強く、仕事もほとんど手が付けられない状態。
おまけに、面接対策すらまともにできていなかったので、会社を休めばよかったと後悔ばかり。
「こんな気持ちになるなら、仕事を休んで、面接対策をすればよかった。そうすれば、仕事で何があっても余裕をもって面接場所に行けるし、少しは志望理由や自己PRを暗記できたかもしれない。」
そのようなことばかりを考えていました。
仕事はやらなければならないことはたくさんありましたが、運がよく、その日は当日中にやらなければならないことは入ってきませんでした。終業時間近くになり、
「どうか誰からも話しかけられないように。」
と祈るように片付けを始め、運良く終業時間と同時に会社を出ることができました。
「良かった。」
会社を出てそう思いました。ただ同時に、面接対策ができておらず、自己PRもまともに言えない状態ということにも気が付き不安になります。面接場所に向かう電車の中で、面接対策のため、自己PR、志望理由などを書いたノートを見ながら必死に覚えようとしていました。
結局はほとんど覚えられないまま、面接場所であるビルの前に着きました。
面接場所のビルの前に着きましたが、面接時間よりも30分以上前。さすがに、受付に行くのには早すぎます。そのため、近くにある喫茶店に入りました。
喫茶店では面接対策はしません。コーヒーをスーツにこぼさないようにゆっくりと飲みながら、できるだけリラックスできるように、喫茶店で流れているBGMを聞いていました。
でも、面接対策ができていないことへの不安と、面接時間に遅れないように時間が気になって時計ばかりを見てしまい、少しもリラックスできずに面接に行く時間になりました。
面接では
喫茶店を出て、面接場所であるビルの前に着きました。緊張のあまり、このまま引き返したい気持ちになります。それでもエレベーターで面接場所がある階へ行き、受付用の電話横にある内線表をみて人事部を探します。
普段であれば、普通に内線表に書かれた人事部の内線に電話をかけるだけなのですが、心配性のせいか何度も人事部の内線番号を確認してから、ゆっくりと受話器を上げて、人事部の内線番号をかけます。
そして、電話に出た方に面接に来たことを伝えるのですが、緊張のあまりはっきりと伝えることができません。
「久、久川と申します。本、本日は・・・、18時30分からの面接に来ました。」
それだけ伝えると、電話に出た方は、
「しばらくお待ちください。」
と言って、電話を切りました。
私は面接を受ける前からすでに、ものすごく緊張をしています。
「とにかく、やるしかない。」
できるだけ、開き直ろうとしましたが、心拍数が高く、心臓の鼓動に合わせて手が震えていました。
その後、人事の方が来て、面接が行われる会議室に通されます。
会議室に入り、人事の方が、
「面接官は話しやすい方なので、リラックスして面接を受けて大丈夫ですよ。」
と私に言いました。そのときの私は相当緊張していて、その緊張感が伝わっていたようです。でも、私の緊張はほぐれず、頭の中は真っ白になって、今まで覚えようとしていた自己PRや志望理由なども忘れています。
そして、しばらくすると面接官が会議室に入ってきて、席に着きました。
簡単なあいさつが終わり、面接官1名と、人事の方の1名、私の3名で面接が始まります。
幸い面接官は、返答するのが難しい質問はせず、私の職務経歴書を見ながら、今まで何をしてきたかについて質問をしてきたため、比較的答えやすい内容でした。
志望理由についても練習してきたとおりには言えませんでしたが、転職したらやってみたいことなどを伝えることができました。
しかし最後に面接官から一言、一番困る質問が来ました。
「何か質問はありますか。」
面接の最後に必ずといっていいほど、この質問はあるのですが、私は自己PRや志望理由を言えるようにの練習ばかりしていて、何の準備もしていません。
「どうしよう。何の質問をすればいいのだろう・・・」
返答に困ってしまい、しばらく沈黙が流れました。
そのとき、人材紹介会社から面接対策のためにメールでもらった内容を思い出しました。
「私が配属される予定の部署では、どのようなキャリア、年齢層が多いのでしょうか。」
この一言が口から出たことで、部署で注力している業界の話や若手が取り組んでいることなどの話など、いくつか質問ができ、一次面接を乗り切ることができました。
さらに面接後に
面接が終わり、私は少しだけ安心しました。
でも人事の方から、
「お時間はありますか。できればこのあと、筆記試験を受けてください。」
と言われたのです。
人材紹介会社からは面接以外に筆記試験があるということは聞いていません。でも、筆記試験を断るわけにもいきません。
それで私は、
「時間は大丈夫です。」
と答えました。
そして、人事の方が筆記試験の準備のため、会議室から出ていきました。
「筆記試験とは何をするだろう。」
全く想定をしていなかったため、不安しかありません。
しばらくして、人事の方が回答用紙を持って戻ってきました。
筆記試験の内容は、性格検査や適性検査でマークシートに回答を記載していくものでした。
「うつ病治療中の私が性格検査をして大丈夫だろうか。」
そのように思っても、筆記試験を断るわけにもいきません。そのため、性格検査については、少しでもいい結果になるように考えてしまい、今の心理状態を正しく記載することができませんでした。
筆記試験は1時間ほどで終わり、人事の方からは、
「1週間以内に人材紹介会社に合否を連絡します。」
と言われ、本日の面接は終わりました。
面接場所のビルの外に出て、人材紹介会社の担当者に本日の状況の連絡をします。人材紹介会社の担当者はやさしい声で私に面接の状況を聞いてきました。
「久川さん。お疲れさまでした。面接はどうでしかたか。」
「面接は、どうにか面接官の質問に対して答えられましたが、上手くしゃべることができませんでした。それと、面接の後に筆記試験がありました。」
私は、面接と筆記試験の状況について話をして、緊張から解放されようとしていました。
でも、最後に人材紹介会社の担当者から、
「4日後の面接もよろしくお願いします。」
と言われ、再び緊張と不安が戻ってきました。
電話を切り、時計を見ると22時近くです。長い一日が終わり、4日後に面接があるという緊張と不安はありましたが、1社目の面接が無事終わったことで、少しは気持ちが楽になりました。
(つづく・・・22章.私が2社目の面接を受けた時のこと)