小江戸川越の縁結びのご利益をいただきたいあなた、ぜひお参りに行ってほしい神社があります。
今回は、川越の地に創建して一千年の歴史を持つ、川越八幡宮についてお話していきます。
主祭神は、
誉田別命(ほんだわけのみこと)
です。
様々な願いを叶えてくれる川越八幡宮。縁結びなら、川越八幡宮と川越氷川神社、川越熊野神社を合わせてお参りするとご利益倍増ですね。
川越駅や本川越駅から徒歩6、7分と近く、境内はきれいで落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと過ごすことができます。
Contents
川越八幡宮の特徴
縁結びや子宝・安産のご利益
川越の縁結びといえば、川越氷川神社が有名ですが、ここ川越八幡宮も、男イチョウと女イチョウの二本が、一本に結ばれた御神木の「縁結びイチョウ(縁むすびの木)」が恋が叶うと大評判です。
このイチョウの木は、平成明仁天皇がお生まれになった昭和八年に、男イチョウと女イチョウの二本を植樹。そして、いつの間にか一本に結ばれたという御神木です。
しかも、子供もできました。安産・子宝の乳と呼ばれています。
二本のイチョウの木に触れて、手を合わせると良縁にめぐり逢うといわれています。毎月第一、第三日曜日の16時より行われる「良縁祈願祭」もおすすめです。
良縁に恵まれ愛が育つお守りや恋人同士の絆・片思いとの絆が深まるお守り、良縁絵馬も頒布しています。
神前結婚式も行われているので、境内には良縁に恵まれた方々の想いに満たされています。
川越氷川神社、川越熊野神社と合わせてお参りすればご利益倍増間違いなしですね。
まんが日本昔ばなしにもなった足腰健康のご利益
縁結びイチョウの奥に、「民部稲荷神社(みんべいなりじんじゃ)」があります。「相撲稲荷」とも呼ばれ、足腰の健康にご利益があるといわれています。
由来は、次のとおり。
昔、八王子に住んでいた老狐が、人間に化け、「民部」と名乗り暮らしていましたが、老僧に正体を知られてしまったため、川越の梵心山(ぼんしんやま)に移り住みました。
この老狐は相撲が得意で、老僧に「ねんざや打ち身」の手当の仕方を教えて去りました。
梵心山にいつの頃からか民部稲荷があったのですが、荒廃してしまい、のちに川越八幡宮の境内に移されました。
以前放送されていた「まんが日本昔ばなし」でも紹介されました。
足腰の健康にご利益があることから、箱根駅伝出場選手も参拝に訪れるそうです。
また、境内では、毎年6月頃に、こども相撲大会も行われています。
足腰の健康には、民部稲荷神社(相撲稲荷)へご参拝してみてはいかがでしょうか。
葉っぱに願いごと?!「葉書の木」
拝殿の右側に、御神木の「葉書の木」があります。
タラヨウの木で、「葉書の木」の名のとおり、はがきのルーツは、「葉に書く」から来ているのです。この木の葉っぱの裏に、竹串などのとがったもので文字を書くと、文字が浮かび上がってきます。昔は願い事を葉っぱの裏に書いて持ち歩いたりしていたそうです。
「葉書の木」の前で、葉っぱに願いごとを書くつもりでお祈りしてみてください。願いごとが葉っぱに届くかもしれませんよ。
ぐちを聞いてくれる「ぐち聞きさま」
拝殿の左奥に、男性の石像が見えます(写真の中央奥)。
その石像は、「ぐち聞きさま」といって、聖徳太子の石像。
聖徳太子は、「一度に十人もの訴えを聞き分けた」ともいわれ、多くの悩んだり、苦しんだりしている人を救ってこられました。
参拝者がいる時はちょっと恥ずかしいですが、人に言えないこと、恋の悩みなど、心の中でモヤモヤすることなどを何でも話してみてください。
きっと心がすっきりしますよ。
眼病平癒、心願成就の「目の神様」
拝殿の左奥には、「ぐち聞きさま」の他に、もう一体、石像があります。それがこちら。
石像が、瞳の形になっています。目の神様とのこと。御祭神は、大国主命(おおくにぬしのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)です。
大国主命と聞くと、出雲大社の御祭神で縁結びのご利益で有名ですよね。でも、神代の時代に、大国主命と少彦名命は兄弟のように力を合わせて、全国をめぐって、国造り、医薬、酒造り、温泉療法などを開発しました。そのことから、医薬の祖と称されています。
医薬でも特に、「心身の目」に悩む人をお救いになられたとのことで、「眼病平癒」や「心願成就」のご利益があるそうです。
縁結び・安産・子宝には縁結びの木、足腰の健康には民部稲荷神社、眼病予防・心願成就には目の神様、グチを聞いてほしい時にはぐち聞きさま、願いを叶えてほしい時には葉書の木、そして、厄を落としたい時には厄割り桃と、様々な願いにこたえてくれる神社です。
今回いただいた御朱印
御朱印は境内にある社務所でいただけます。仙波東照宮の御朱印もあります。
※2018年5月8日追加
川越八幡宮オンラインツアー
神社の入り口です。入ってすぐ右側と、左奥が駐車場となっています。
境内に入らずに、右側(北側)には、お社があります。
一の鳥居です。
一の鳥居をくぐると、すぐ右側に社務所があります。御朱印は右の窓口です。
一の鳥居を進むと、二の鳥居があります。
二の鳥居の足元には、足形。縁起の良い八広がりです。
二の鳥居の右側に手水舎。
二の鳥居の左側には、男イチョウと女イチョウの二本が、一本に結ばれた御神木の「縁結びイチョウ」と「縁結び祠(ほこら)」があります。
縁結びイチョウの奥には、男イチョウと女イチョウから生まれた、「安産・子宝の乳」があります。両手で触れると安産・子宝の御神徳とがあります。
二の鳥居の先が拝殿です。
手前に二対の狛犬が鎮座しています。手前の狛犬さん。昭和五十八年(1983年)の奉納。
拝殿前の狛犬さん。嘉永六年(1853年)の奉納。
拝殿でお参りです。
拝殿の右側には、御神木のタラヨウの木。「葉書の木」と呼ばれ、葉っぱに願いごとを書くつもりでお祈りしてみてください。
そして、厄割り桃。陶器でできた桃を厄と書かれた石に投げつけます。
拝殿の左側には御神木の厄除桃。厄除や邪気を桃絵馬に託し、お守りを身に付けると平穏に過ごせるといわれています。桃には、意富加牟豆美命(おおかむづみのみこと)という神様としてお祀りされています。
厄除桃の奥には、摂末社。
手前から紹介します。目の神様。御祭神は、御祭神は、大国主命(おおくにぬしのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)です。眼病平癒、心願成就のご利益。
三峯神社。御祭神は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)です。夫婦円満、火防盗難除、除災招福のご利益。
菅原神社。御祭神は、菅原道真公(すがわらのみちざねこう)です。学業成就、受験合格のご利益。
稲荷神社。御祭神は、倉御魂神(うけのみたまのかみ)です。産業・商業発展のご利益。
聖徳太子のお姿の「ぐち聞きさま」。「ぐち聞きさま」に、自分の悩みを打ち明けて、お守りを身に付けると心穏やかに過ごせるといわれています。ぐち聞きさまの正面にある椅子に座って語りかけてみましょう。
そして、裏参道の横には、民部稲荷神社(みんぶいなりじんじゃ)。御祭神は、倉御魂神(うがのみたまのかみ)です。「相撲稲荷」とも称され、足腰の健康にご利益があります。
裏参道入り口にも鳥居があります。裏参道は、300株以上の紫陽花があり、毎年6月頃に、「川越八幡宮紫陽花まつり」の開かれます。
裏参道の鳥居の足元にも、足形。二の鳥居と同じく、縁起の良い八広がりです。
くまさま。葉書の木の葉っぱにどうやって文字を書くのでしょうか?
葉っぱの裏側にとがったもので傷をつけると、文字が浮かび上がってくるのですよ。刃物ではなく、だんごの串や竹串などで書くといいですね。
そうなんですね。どの木の葉っぱでも書けるのでしょうか?
葉書の木はタラヨウという品種なんですよ。
それ以外にも、モチノキ、バラ、ツバキ、アジサイ、カキ、ユリノキなどたくさんありますが、文字がくっきりと浮かび上がるのは、タラヨウですね。
勉強になりました。葉っぱでいっぱい願い事を書いてみます。
いなばさん。葉っぱを傷つけるのはよくないですよ。タラヨウの木の前で、書いたつもりで願いごとを伝えてみてくださいね。きっと叶いますよ。
そうですね。書いたつもりで願いごとを伝えてみます。
川越八幡宮の情報はこちら
御祭神
誉田別命(ほんだわけのみこと)
【摂末社】
・三峯神社
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)
伊邪那美命(いざなみのみこと)
・菅原神社
菅原道真公(すがわらのみちざねこう)
・稲荷神社
倉御魂神(うけのみたまのかみ)
・民部稲荷神社
倉御魂神(うがのみたまのかみ)
・目の神様
大国主命(おおくにぬしのみこと)
少彦名命(すくなひこなのみこと)
※稲荷神社と民部稲荷神社の神様の読み方が違いますが、境内にある由緒のとおりとしました。
ご利益
縁結び、子宝・安産、合格必勝、足腰健康、眼病平癒、心願成就
御朱印・御朱印帳
御朱印:あり(仙波東照宮、仙波日枝神社の御朱印もいただけます)
御朱印帳:あり
祭事
1月:新春特別祈祷
1月第二日曜日:成人式
5月4日、5日:春祈年祭
6月:川越八幡宮こどの相撲大会
6月30日:夏越大祓
6月30日~7月6日:茅の輪くぐり
9月:鎮守の森コンサート
10月14日、15日:例大祭
12月31日:大祓
鎮座地(住所)
〒350-0045 埼玉県川越市南通町19-3
アクセス
・東武東上線、JR川越線「川越駅」より徒歩6分
・西武新宿線「本川越駅」より徒歩7分
駐車場
あり(境内に10台程度。無料)
ホームページ
http://kawagoe-hachimangu.net/
周辺の神社
・仙波日枝神社(→地図)
・仙波東照宮(→地図)
・川越熊野神社(→地図)
・三芳野神社(→地図)
・川越氷川神社(→地図)
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