自然の空気に触れながらゆったりと参道を歩いてみませんか?
今回は、森林に囲まれた細長い参道がある、一山神社についてお話していきます。読み方は、「いっさんじんじゃ」です。
主祭神は、
少彦名命(すくなひこなのみこと)
誉田別命(ほんだわけのみこと)
です。
与野七福神の恵比寿神をお祀りしている神社です。
Contents
一山神社の特徴
火の中にゆずを投げ入れる! 「冬至祭」
一山神社では、毎年冬至の日に、「冬至祭」が行われます。「冬至祭」では、一年間の穢れを祓い、翌年の無病息災、家内安全を願う「火渡り」が行われますが、この「火渡り」に特徴があります。
火渡りはだれでも参加できて、参加者は素足で燠火(おきび:炭やまきが燃えきって、白くなりかけた状態)の上を渡ります。参加者には、ゆずが配られます。この柚子で、柚子湯に入ると風邪を引かないと言われています。
そして、この燠火を作る際に、お祓いをしながら、火の中にヒバの枝葉とゆず、塩を入れていきます。その上を歩いていきます。
このことから、「冬至祭」を別名「柚子まつり」とも呼ばれています。
冬至祭の写真です。白くなっているのは、塩です。
(提供:さいたま市)
写真を見る限り、素足でも熱くないようですね。
冬至の時期は寒いですが、”熱い”お祭りです。興味がある方は、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
溶岩の上の狛犬
拝殿の手前に、狛犬がおられますが、普通の神社とは違います。
見てのとおり、台座ではなく、溶岩の上に狛犬が乗っています。
なぜ溶岩の上に狛犬が置いているかというと、一山神社の由来からわかります。
一山神社は、嘉永4年(1851)に、木曽御嶽講(きそおんたけこう)の四大講祖のひとり、一山行者が亡くなった後、木曾御嶽講の多くの人々により八幡社の地に設立されました。
そして、一山が生前崇敬していた御嶽山神の一座を勧請し、行者名および講社名をとり一山神社と称したといわれています。
御嶽講は、富士講と同じように「山岳信仰」であり、溶岩を山岳信仰の象徴としており、溶岩の上に狛犬が乗っています。
同じように、山岳信仰である浅間神社や御嶽神社などでも、溶岩の上に狛犬が乗ってる所もありますよ。
今回いただいた御朱印
境内にある授与所でいただけます。
初穂料は、各300円。
与野七福神の一社、恵比寿神の御朱印です。
一山神社オンラインツアー
一山神社の入り口は旧鎌倉街道からわかりずらいので、看板を目印にするといいですよ。自動車は奥には入れないので、ここに停車します。
入り口には、与野七福神の説明もあります。
神社の入り口です。拝殿はこの奥の150~200mぐらい先にあります。
参道を入ると、すぐ右側に授与所があります。御朱印はここでいただけます。
さらに進むと、天皇陛下御即位20年記念植樹があります。
隣には手水舎です。
手水舎にある馬の彫刻が見事です。
さらに参道を進みます。
鳥居の手前には、恵比寿神がおられます。恵比寿神は、正月期間(1月1日~1月7日)しか、拝観できません。
鳥居に到着です。
鳥居をくぐって、右側には、御神木のイチョウの木があります。
左側には、境内社。
そして、八幡宮があります。
その先が、拝殿です。
拝殿手前には、狛犬が溶岩の上に乗っています。珍しいですね。
正面が拝殿です。
拝殿も彫刻が見事です。
■2017年6月4日撮影
一山神社の情報はこちら
御祭神
【主祭神】
少彦名命(すくなひこなのみこと)
誉田別命(ほんだわけのみこと)
【配神】
一山大神(いっさんおおかみ)
木曾御嶽講(きそおんたけこう)
ご利益
商売繁盛、出世開運、武運長久、病気平癒、病魔退散、健康長寿
御朱印・御朱印帳
御朱印:あり
御朱印帳:なし
祭事
4月6日:例祭
12月冬至の日:冬至祭(柚子まつり)
鎮座地(住所)
〒338-0003 埼玉県さいたま市中央区本町東4-10-14
アクセス
JR埼京線 「与野本町駅」より徒歩10分
JR埼京線 「北与野駅」より徒歩11分
駐車場
あり(境内の入り口に2台程度駐車スペースあり)