萩日吉神社 児持杉や流鏑馬、見どころ満載の神社(埼玉県ときがわ町)

埼玉県比企郡ときがわ町に用事があり、その近くにある流鏑馬(やぶさめ)で有名な神社に行ってきました。

ときがわ町は、面積の約7割を森林が占め、巨木も多い地域で、「木のくに」と呼ばれています。

今回は、樹齢800年の杉を祀る、萩日吉神社についてお話していきます。

萩日吉神社拝殿

主祭神は、
 大山咋命(おおやまくいのみこと)
となります。

鉄明天皇6年(537)11月に創建された、歴史のある神社です。

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萩日吉神社の特徴

樹齢800年以上の夫婦杉

境内の一の鳥居のすぐ奥に、2本の大杉があり、「萩日吉神社の児持杉(こもちすぎ)」と呼ばれています。 しめ縄が張られている2本の大杉です。萩日吉神社の児持杉

手前が女杉、奥が男杉と呼ばれる夫婦杉です。夫婦杉の間には、夫婦の仲を取り持つように子供のようなお社があります。
萩日吉神社の児持杉

樹齢800年以上、高さ40m、幹の太さは女杉7.15m、男杉9.35mもあり、非常に大きな杉の木で、ときがわ町指定文化財にもなっています。
児持杉の由緒

近くで見ると、その大きさに圧巻です。児持杉にお参りすると子供を授かると言われています。

道路側からの写真です。左が女杉、右が男杉です。
児持杉

数や文字を教える階段?!

一の鳥居をくぐった先には、階段があります。
萩日吉神社参道

この階段にはある秘密があります。

それは、階段が48段なのです。48段の何が秘密なのかと言いますと、この階段は「イロハ四十八石階段」と呼ばれていて、子供たちに、イロハ四十八で数や文字を教えるために作られました。

しかも、この石段が作られた由来を見てみると、これが凄い。

萩日吉神社の祀官である松岡寛道が、近隣の子供たちに学問を教えていて、イロハ四十八で数や文字を教えるために、天保15年(1844)正月に伊豆に行き、石を選び、船一艘に積込み、川越新川岸に運び、嘉永元年(1848)8月に、イロハ四十八段の石階段を築造した。

伊豆から石を運び、萩日吉神社に四十八段の石階段を4年がかりで作ったとありますね。数えたら、ちゃんと四十八段ありましたよ。

3年に一度の流鏑馬祭り(やぶさめまつり)

3年に一度、1月第三日曜日の例大祭では、流鏑馬(やぶさめ)が行われます。流鏑馬とは、馬を馳せながら、馬上で弓で的を射る行事で、中世の武士間で盛んにおこなわれていました。

萩日吉神社の流鏑馬の写真がないので、流鏑馬のイメージですが、こんな感じで、弓を射ます。
流鏑馬

萩日吉神社の流鏑馬は、神社に奉納する神事的な色彩が強く、天福元年(1233)に、木曽儀仲の家臣7苗(明覚郷の荻窪、馬場、市川氏。大河郷の横川、加藤、伊藤、小林氏)によって奉納されたことが始まりと伝えられています。

埼玉県だと、他では、川越市の河越流鏑馬、毛呂山町の出雲伊波比神社(いずもいわいじんじゃ)などで行われています。

実は、私は乗馬に憧れていて、流鏑馬にも興味があるのですが、実際に流鏑馬を見に行ったことがありません。萩日吉神社は、平成29年1月に行われたため、次回は3年後の平成32年です。平成32年(2020)といえば、東京オリンピックの年ですね。東京オリンピックを見る前に、ぜひとも萩日吉神社の流鏑馬を見てください!

河越流鏑馬は今年(平成29年)は11月18日予定。出雲伊波比神社では毎年3月第二日曜日に行われているそうですので、見に行ってみたいですね。

また、萩日吉神社の例祭では神楽が奉納されます。古文書から文化9年(1812)より奉納されたことがわかり、1月の小神楽と4月29日の大々神楽があります。奉納される神楽は神話を題材とする神代神楽で、秩父神社系と上州(群馬県)系の要素を取り入れた特徴的なもとのこと。学術上極めて貴重なものと言われています。来年は神楽も見たいです。

神猿人形

萩日吉神社の神を御守りしているのは猿です。
萩日吉神社狛猿左
萩日吉神社狛猿右

神猿は、真猿(まさる)、魔去(まさる)、勝る(まさる)と言って、縁起が良いとされています。

そして、1月の例大祭では、ときがわ町にある白楊(どろのき)の木を使った神猿の人形がいただけます。猿に見えないと噂の神猿。写真は無いのですが、来年の例大祭では手に入れたいと思います。

今回いただいた御朱印

社務所が開いてなく、御朱印はいただけませんでした。近くに宮司さん宅があり、そこでいただけるとの情報がありましたので、後日訪ねてみたいと思います。

萩日吉神社オンラインツアー

神社の入り口です。上り坂となっており、駐車場は、鳥居手前と拝殿近くにあります。
萩日吉神社入り口
萩日吉神社一の鳥居

鳥居の左奥に、社号がありました。
萩日吉神社社号

鳥居をくぐると、右側に由緒書きがあります。
萩日吉神社由緒書き

由緒書きの奥に、「萩日吉神社の児持杉」があります。古来より、二樹を祈念すると子供を授かると言われています。
萩日吉神社の児持杉
萩日吉神社の児持杉
萩日吉神社の児持杉

参道を進むと、萩日吉神社の由来が書かれていました。
萩日吉神社由来

その先は、「イロハ四十八石階段」と呼ばれる階段があります。子供にイロハ四十八で数や文字を教えるために、嘉永元年(1848)に松岡寛道によって築いたそうです。
萩日吉神社参道

階段を上がります。階段を上がった左側には、戦没者碑、平忠魂社が鎮座。
戦没者碑
平忠魂社
平忠魂社

正面の二の鳥居をくぐります。
萩日吉神社二の鳥居

二の鳥居の先には、手水舎があります。
萩日吉神社手水舎
萩日吉神社手水舎

手水舎の先は、階段があります。
萩日吉神社階段

階段の左右には、狛猿が鎮座。

左側の狛猿です。子供を抱きかかえています。萩日吉神社狛猿左

右側の狛猿です。桃を持っています。
萩日吉神社狛猿右

階段を上がると、目の前に拝殿があります。
萩日吉神社拝殿
萩日吉神社拝殿

拝殿の左側には、神楽殿があります。神楽は埼玉県指定無形文化財となっており、年2回、1月と4月に行われます。
萩日吉神社神楽殿
萩日吉神社神楽殿

神楽殿横には、お祭りの説明書きもあります。
萩日吉神社由緒

神楽殿の近くには、天神社があります。
萩日吉神社お社

拝殿の右奥にも左から御井社、釣取社、負櫃社・風神社・苞神社・金精大明神合殿社が並んでいます。
萩日吉神社末社
萩日吉神社末社
萩日吉神社末社
萩日吉神社末社

左の末社には、御神水もあります。御神木から湧き出る井戸水とのことです。
萩日吉神社御神水

萩日吉神社の近くに、建具会館があります。家具や工芸品、地元特産物加工品などが売っています。寄って行ってくださいね。

建具会館の外観です。
建具会館

月ノ輪熊がお出迎え!
建具会館

店内の様子です。木のぬくもりに触れてくださいね。
建具会館

■2017年5月28日撮影

萩日吉神社の紹介 - 埼玉県比企郡ときがわ町 - Hagi-Hiyoshi Shrine

萩日吉神社の情報はこちら

御祭神

【主祭神】
大山咋命(おおやまくいのみこと)
【配神】
国常立尊(くにとこたちのみこと)
天忍穂耳尊(あめのおしほみのみこと)
国狭槌尊(くにさづちのみこと)
伊弉冉尊(いざなみのみこと)
瓊々杵尊(ににぎのみこと)
惶根尊(かしこねのみこと)

ご利益

交通安全,子宝成就,諸願成就

御朱印・御朱印帳

調査中(御朱印は近くの宮司さん宅でいただけるとの情報もあり。)

祭事

1月第三日曜日:例大祭(流鏑馬・神楽) ※流鏑馬は、3年に一度(次回は、平成32年)
4月29日:春季大祭
7月中旬:祇園祭
10月中旬:秋祭(獅子舞)

鎮座地(住所)

〒355-0364 埼玉県比企郡ときがわ町西平1198

アクセス

JR八高線 「明覚駅」または「越生駅」
東武東上線「武蔵嵐山駅」または「小川町駅」
のいずれの駅から、ときがわ町路線バス「宮平」バス停から徒歩5分

駐車場

あり

周辺地図



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