あなたは、わらべ歌の「とおりゃんせ(通りゃんせ)」をご存知ですか?
とおりゃんせの歌詞にある「行きはよいよい 帰りはこわい」と言われる、天神さまの細道をゆっくりと歩いてみましょう。
今回は、とおりゃんせ発祥の地、三芳野神社についてお話していきます。
主祭神は、
素戔嗚尊(すさのおのみこと)
奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)
菅原道真公(すがわらのみちざねこう)
品陀和氣命(ほんだわけのみこと)
となります。
お参りしたときは、本殿は大規模改修工事中でした。
Contents
三芳野神社の特徴
「とおりゃんせ」発祥の地
三芳野神社は、「とおりゃんせ」発祥の地といわれています。
なぜ、「とおりゃんせ」は生まれたのでしょうか?
まずは、とおりゃんせの歌詞を見てください。
通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの 細通じゃ
天神さまの 細道じゃ
ちっと通して 下しゃんせ
御用のないもの 通しゃせぬ
この子の七つの お祝いに
お札を納めに まいります
行きはよいよい 帰りはこわい
こわいながらも
通りゃんせ 通りゃんせ
生まれた理由は諸説ありますが、有力な説としては、以下のとおり。
三芳野神社の創建は、平安時代の大同二年(807)といわれ、古くからありました。
室町時代に入り、太田道灌がこの地周辺に川越城を築城しました。
そのため、三芳野神社は川越城内の中に入ってしまい、一般庶民は普段はお参りすることができなくなりました。
しかし、信仰が篤いことから、庶民は時間を区切ってお参りできるようになった。
城内は、南大手門 → 田郭門 → 天神門 → 三芳野神社(天神さま)までの複雑な細道。門を通るたびに、門番に理由(七つのお祝いに天神さまへお参りに行くなど)を説明し通ります。
帰りは、参詣客に紛れて密偵が城内に入り込むことをさけるため、帰りの参詣客は警護の者によって厳しく調べられた。
そのことから「行きはよいよい、帰りはこわい」と川越城内の子女の間で唄われるようになり、それが城下に流れ、武士や僧侶、町人たちによって江戸へ運ばれ、やがて全国へ広まった。
現在の細道は一本道となってます。
昔の面影はほどんどありませんが、細く長い参道はあります。折角なので(?)とおりゃんせを唄いながら、歩いてみませんか?
なお、三芳野神社以外にも、「とうりゃんせ」発祥の地と呼ばれている神社があります。
それは、神奈川県小田原市にある山角天神神社です。こちらの神社は、小田原城近くにあります。どちらの神社にも、発祥の碑があります。その他、関所で唄われていたなどの説もあります。
いずれにしても、江戸時代に唄われるようになったということは確かです。
修復工事中の社殿
社殿は修復工事中で見ることができません。
現在の社殿は、1624年に徳川家光の命令で造営されました。
江戸城二の丸の東照宮本殿を移築したといわれています。
漆などが剥がれ落ちた外壁を塗り直したり、金具や飾りを修理したりするとのこと。修復後、江戸時代の姿が再現されることでしょう。
修復工事は、平成31年春まで続きます。
どんな姿になるのか、楽しみです。
今回いただいた御朱印
御朱印は、川越氷川神社の社務所でいただけます。
初穂料は、300円。
三芳野神社オンラインツアー
神社の入り口です。「とおりゃんせ」のおなじみの天神さまの細道です。
石碑には、伊勢物語の歌枕「我が方によると鳴くなる三芳野の田面の雁をいつかわすれむ」が刻まれています。
天神さまの細道を進みます。
途中に、由緒書きの看板があります。
しばらく進むと、鳥居があります。鳥居に右側に張り紙があり、「鳥居が崩壊する恐れがある」との注意書きがあります。非常に古くから神社があるということですね。
そして、川越市を舞台にしたアニメ「神様はじめました」では、「ミカゲ社」としてこの参道が登場しています。
右の社務所は閉まっており、張り紙に「問合せ、御朱印は、川越氷川神社まで。」書かれていました。
社務所の隣に、手水舎があります。
手水舎の奥に、お社が2つあります。手前が蛭子社。
奥のお社の神様はわかりませんでした。
蛭子社の向かいには、大黒社。
拝殿は、修復工事中でした。平成31年春までかかるとのこと。
拝殿の写真がありました。
境内に看板がありました。
平成31年春に修復工事が完了するのが楽しみです。
三芳野神社の情報はこちら
御祭神
素戔嗚尊(すさのおのみこと)
奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)
菅原道真公(すがわらのみちざねこう)
品陀和氣命(ほんだわけのみこと)
ご利益
学業成就、合格祈願、家内安全、商売繁盛
御朱印・御朱印帳
御朱印:あり
※川越氷川神社でいただけます。
御朱印帳:なし
祭事
1月1日:初詣、元朝祭
4月24日:例大祭宵宮祭
4月25日:例大祭
6月30日:夏越大祓
11月23日:勤労感謝祭
鎮座地(住所)
〒350-0053 埼玉県川越市郭町2-25-11
アクセス
駅からはバスを利用します。
・JR埼京線、東武東上線「川越駅」下車、または、西武新宿線「本川越駅」下車、
小江戸巡回バス「本丸御殿」より徒歩1分
小江戸巡回バス「博物館美術館前」より徒歩2分
駐車場
あり。隣にある初雁公園の無料駐車場利用。