22章.私が2社目の面接を受けた時のこと

こんにちは、久川和人です。

前回は、「転職活動で、1社目の面接を受けた。」というところまでお話しました。

前回の日記

21章.私が1社目の面接を受けた時のこと

今回は、私が2社目の面接を受けた時のことについてお話していきます。

「今」の行動が明日を変える

未来を決めるのは過去ではない。「今」、何をするかということなのです。

私は人と接するのが苦手で、学生時代も社会人になってからも人間関係で苦労してきました。人間関係の悩みからうつ病を発症し休職したり、会社に馴染めず転職を繰り返してきました。

そのとき、いつも考えていたのは過去のこと。「あのとき、ああすればよかった」、「こうしていれば、こんなことにはならなかった」といった後悔ばかり。人間関係の苦労、うつ病のつらい症状、休職したことなど、過去のことをずっと引きずっていました。

その一方で、心の片隅では「過去の出来事の後悔ばかりしていても仕方がない」とも思っていたのです。

過去の出来事の後悔ばかりしていたくないと思っていても、過去の出来事の後悔ばかりしか考えられない自分がいる。

思い切って、過去ときっぱり決別できたらいいのですが、それはできない。

そのことを改善させるために、一つの方法を試しました。

それは、「今」に集中してみるということです。

「今」に集中するといっても、どうしても過去のことが頭に浮かんできます。それでも、できるだけ「今」に集中して全力で取り組むと、過去のことが頭に浮かんできても、それほど後悔しなくなりました。

「今」に集中する。今では、その積み重ねが、素敵な明日、未来をもたらすと私は信じて行動しています。

それでは、21章からの続きをお話していきます。

2社目の面接日

1社目の面接が終わり、その後の3日間、仕事は忙しいながらも大きな問題はなく、2社目の面接の準備を進めることができました。

2社目は1社目と同業他社。そのため、面接対策も同じように進めることができたのです。ただ、1社目と同じように自己PRや志望理由などをノートに書いてみたものの、なかなか覚えることができません。

結局、1社目と同じように2社目もノートに書いた内容を覚えられないまま、2社目の面接日の朝になりました。

「今日は2社目の面接日。面接に間に合うように会社を出られるだろうか。」

ノートに書いた内容を覚えられないことよりも、仕事で問題が発生せず、面接の時間に間に合うように会社を出られるかどうか不安になります。

それは、今日の午後、担当しているプロジェクトのお客様と打ち合わせが予定されており、打合せの後に、残業して仕事をしないといけないことが発生するかもしれないからです。

一度不安になると、その不安が心の中で大きくなり、だんだんと胸が苦しくなっていきます。それに、当日になっても、自己PRや志望理由さえ満足に言えないこともあり、その不安も心にのしかかってくるのです。

そして、気が付くとあと数分で家を出る時間になっていました。

「どうしよう。今日は会社を休んで面接対策をしたほうがいいのかもしれない。」

結局、悩んでいたら会社に間に合わない時間になってしまい、上司に体調不良で休むとのメールをしました。

「これで、会社に行かなくても大丈夫。」

メールをして少しだけ安心できたのですが、すぐにつぎの不安が襲ってきます。

「お客様との打ち合わせに参加しなくても大丈夫だろうか。」

プロジェクトは相変わらず、お客様の要求がころころ変わるので、また今日の打ち合わせで要求が変わるのではないか、変わった内容を把握しておかなくていいのかが不安なのです。それに、プロジェクトメンバーも当日に休んで私に対してどう思うかも不安でした。

でも、今日は休む旨のメールをしたので、今更会社に行くわけにもいきません。不安ながらも今日の面接対策として、自己PRや志望理由などノートに書いた内容を覚えるようにしました。

ただ、不安の中で面接対策はほとんど進みませんでした。

2社目の面接で

結局、面接対策が進まないまま、面接場所に向かいました。

1社目の面接では、面接官の質問に対してたどたどしい口調だったかもしれませんが、何とか答えられたのです。でも、面接を切り抜けたという自信にはつながらず、2社目の面接でも面接官の質問に対して答えられるかどうか不安でしかたがない状態のまま、面接会場であるビルの前に着きました。

そして時計を見ると面接開始時間の15分前。喫茶店に入るには時間がないし、面接会場に入るには早すぎます。そのため、ビルの前で待つことにしました。

ビルの前で待っている間も、不安で落ち着きません。

「このまま、帰りたい。」

転職をしたくて応募し、せっかく面接に呼ばれたというのに、そのようなことまで思うようになりました。

そうしているうちに、面接開始時間の5分前となり、ビルの中へ入って受付にある電話で人事部に連絡をしました。

「久川と申します。本日は面接に来ました。」

とりあえず、用件だけは電話で伝えることができたのです。

しばらくして人事の方が来て、面接が行われる会議室に通されました。

席に座るなり、

「やっぱり無理。」

と心の中で叫んでしまいました。

でも今更面接を辞退するわけにもいきません。緊張と不安が混じったような表情になって、面接官を待っていました。

「出来るところまで頑張ってみよう。」

最後には無理やり心の中でそう思うようにしてみましたが、緊張と不安が消えたわけではありません。

そして、しばらくして面接官2名と人事の方1名が入ってきて面接が始まります。

簡単なあいさつの後、早速、志望理由を聞かれました。

「御社に応募した理由は」

と言ったところで、言葉が止まります。頭の中が真っ白になり、すっかり練習してきたことを忘れてしまったのです。

数秒間、言葉が出ませんでしたが、

「失礼しました。御社に応募した理由は・・・」

と仕切り直しをして、何とか志望理由を伝えることができました。

その後も、1社目の面接と同じように返答するのが難しい質問はなく、何とか面接を終わることができました。

面接の後

面接会場のビルを出て、人材紹介会社の担当者に連絡をしました。

「○○社の面接が終わりました。1社目と同じように上手くしゃべることはできませんでした。」

その後は面接の状況について話をして電話を切りました。

面接は自信のないまま終わってしまいましたが、緊張と不安から解放され、一気に疲れが出て近くの喫茶店に入ります。

「この状態だと、明日も会社を休むかもしれない。」

そのようなことを思いながら、しばらくの間、コーヒーを飲んでいました。

(つづく・・・)


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